デュラララ!! と ROOKiEZ is PUNK'D - Complication と 池袋 について

2010年、何の拍子に知ったのか忘れたけど、池袋を舞台にしたアニメ「デュラララ!!」を知った。普段アニメもマンガもラノベも全く見ないので、本当に何かの偶然だったんだと思うんだけど、アニメを見て一発でハマった。

特に、第1期13話からのオープニングとなった、ROOKiEZ is PUNK'D が歌う「コンプリケイション」は作品の雰囲気にもよく合ってて (どちらかというと渋谷系なんだけど)、これもヘビロテして聴いてた。

サビのメロディに既視感 (既聴感?) があったのだけど、他によく似た曲というのも思い出せず、完全に勝手なデジャヴだったっぽい。

泣き出しそうな表情で憂う低い空
する事もなく時間を削る
吐き出す場のない思いを飲み込んで
苛立ち混じりの唾を吐く

何もかもが壊れそうな不安抱いて明日に怯え
明後日ばっか見てたって答えは出ないことだってわかってる

限りなく広がる真っ白な明日に何を描く
現実が染め行く真っ暗な明日に何を描く
もがき輝く

悩んでる自分がなんかダサくて
じっとしてらんなくてバックレ
やりたい事そんなもんないぜ
屋上でこっそり咥えるマイセン
なんか楽しくねえ今日のサイゼ
心配そうな目で見てるマイメン
「泣いてないぜ」なんて吐いて
強がってみてもマジ辛いぜ
通いなれた薄暗い道路
やっとの思い買った iPod
上辺だけの薄っぺらい Rap
何故か重い薄っぺらの Bag
優しく暖かいはずの場所
重苦しくて開け放つ窓
重圧に押し潰されそうで
逃げ込んだいつもの公園

何もかもが壊れそうな不安抱いて明日に怯え
明後日ばっか見てたって答えは出ないことだってわかってる

限りなく広がる真っ白な明日に何を描く
現実が染め行く真っ暗な明日に何を描く
もがき輝く

限りある僅かな時の中
ヘタクソな自分描け
今はまだそれでいい

限りなく広がる真っ白な明日に何を描く
現実が染め行く真っ暗な明日に何を描く
もがき輝く

ネットで何でも見聞きできちゃうし、ニュースを見ても明るい話が全然なくて、「現実社会なんてこんなもんだろ」っていう諦観を若いうちから持てちゃう時代。

言いようのない焦燥感や不安感に煽られるけど、何をしたらいいのか分からない。何をしても報われなさそうな気がする。

現実はこうだから、って諦めっぱなしでいいのか。明日の自分はどう生きるのか。

若い人が等身大で悩んでる感じがして、当時就職活動直前だった自分も強く共感した。

なんと海外の有志が英語版の歌詞を作って歌っている。

かなり良い。

The clouds in the sky are shrouding round my head to cry out drops of rain
As I walk on the lane filled up with worry and pain
With nowhere to go, I swallow all my ache and hide in solitude
I want to find someplace my anxiety's subdued

I'm scared to think what may
Tomorrow throws my way
I worry everyday that my life will shatter
"Will I fall apart?" I'm asking my heart
If in the days to come, I'll find out the answer

The satisfactions in my life are
Like a paintbrush
And tomorrow I'll paint a brighter day
But I can see reality stain my whole world with
Complications that are shrouding my day black
I'll shine to keep the clouds away

I feel so pathetic for being such a coward
I ran away cause I was so overpowered
There's nothing that I do that makes me feel a fire
I got nothing that I need, nor do I desire
The same old boring day just keeps rewinding
Everybody's fears just keep on binding
Still they act tough, like they're hot stuff
But it doesn't matter cause it's all a big bluff
The same routine everyday is boring
Need to get outside and start exploring
Thoughts inside my mind are overlapping
I'm running outta lines to keep on rapping
Gotta get out of this rut I hide in
To make all this pressure start subsidin'
Time to find the place that'll warm my heart
That'll give my life a kickstart

I'm scared to think what may
Tomorrow throws my way
I worry everyday that my life will shatter
"Will I fall apart?" I'm asking my heart
If in the days to come, I'll find out the answer

The satisfactions in my life are
Like a paintbrush 3 And tomorrow I'll paint a brighter day
But I can see reality stain my whole world with
Complications that are shrouding my day black
I'll shine to keep the clouds away

The limited amount of time I have left to paint a
Future that will never fade away from my hand
It's all I need to give me strength to stand

The satisfactions in my life are
Like a paintbrush
And tomorrow I'll paint a brighter day
But I can see reality stain my whole world with
Complications that are shrouding my day black
I'll shine to keep the clouds away

うむ、良い。

こうしてデュラララ!! にハマり、ネットラジオの「デュララジ!!」を聴いてはトシくんハナちゃんのやり取りにニヤニヤしながら大学で売っていた「唐揚げマヨ丼」を一人頬張る大学生活を送っていた。

第1期の曲は OP・ED どれも良かった。それぞれ別の機会に触れようと思う。

さて、デュラララとデュララジに2010~2011年を魅了され、「一人暮らしするなら池袋だな!」と勝手に息巻いて無事就職。新卒1年目はそれまでのモラトリアム生活からの脱却のため実家で体力を温存し、2年目に入った2014年、本当に池袋で一人暮らしを始めてしまった。表向きは「職場までの通勤が大変だったので乗り換えが少なくて便利な山手線沿いの駅近くに住むことにした」だけだったが、実際は単純に「デュラララ!!」の影響だった。

そうして池袋に引っ越してきた直後、「デュララジ×2」が始まり、アニメ2期が発表された。

2015年から2016年にかけて、3クールに分かれてアニメ第2期が放送され、物語は一段落ついた。ラノベ版やマンガ版は一切読んでいないので、第1期の頃にあった「まだ現実味がある感じ」というのが段々薄れて荒唐無稽になっていくのがちょい残念だったか (セルティの存在を「現実味がある」とは思わないけど…w)。

池袋に住んでみて実感したのは、アニメにおける「池袋の景色」の再現度の高さ。自分の家からすぐそばになった西武、サンシャイン通りなども完璧。東急ハンズ前とかそのまんまって感じ。

ただ、乙女ロードで自分が好きなアニメに違った興奮を覚えている腐女子を見かけるのはちょっと嫌だった。このアニメは本当はああいう人向けなんだーって思って。w

池袋というと、もう一つ個人的には、「池袋ウエストゲートパーク」の影響も大きい。第1話オープニングで池袋西口から I.W.G.P. の奥に座る佐藤隆太にカメラが寄っていくあの特徴的なカットが強烈に印象に残っていた。

引っ越した最初の頃は、Ingress をやっていたこともあって、池袋を自分の庭にするべく近所をよく散策していたが、「憧れていたような人たちよりはド底辺のキャッチと中国人の方が多い」という現実を目の当たりにし、また「家の近所だし今度行けばいいや」といって結局家に引きこもりがちになっていった。

とはいえ、池袋に住み始めて2年以上経ち、それなりにうまいことやれてて穏やかである。やはり歩いてすぐ駅に行けるのは便利。住居は引っ越しても、土地としては池袋周辺に住み続けたいなと思っている。