Windows 上から VirtualBox で Linux 入門!Fedora 24 Workstation を動かしてみる

Windows マシン上で VirtualBox を使って、Fedora 24 Workstation を動作させてみる記事。

対象読者

といった人をターゲットにした。自分も割と最近までこうだったけど、ホントに初心者向けに書いてくれてる記事が全然ないので、自分で調べてやってみた結果を簡単にまとめる。

ゴール

GUI 環境を持つ Linux OS を、Windows 上に作った仮想環境で動作させる。

Windows 上で動く仮想環境なので、デュアルブートとかそういう設定はなし。

GUI 環境を持つ Linux もあるんだー、ってところが既に意外な人もいるかもしれない。Windows とも Mac とも違うインターフェースだけど、無料の OS でもこんなのがあるんだ!を実感してもらいたく。

もう少し詳しく

VirtualBox 上で Fedora を動かす。

VirtualBox というのが、Windows 上に他の OS が動く、仮想マシン環境を作るソフト。フリー。

Fedora (フェドラ) というのは、今回チョイスした 、GUI 環境がある Linux OS。Ubuntu とかでも良かったのかもしれないけど、初期設定が気楽そうなのはこれかなーと思ってこれにした。

ではではいよいよ説明スタート。

VirtualBox のダウンロード・インストール

以下のサイトより VirtualBox をダウンロードする。

「VirtualBox 5.1.2 for Windows hosts」横の「x86/amd64」をクリックして VirtualBox-5.1.2-108956-Win.exe をダウンロードする (バージョンは変わっていたら適宜読み替えること)。

ダウンロードができたらファイルを実行してインストールを始める。指示に従ってデフォルト設定のままインストールすれば OK。

Fedora のダウンロード

上のサイトより、Fedora 24 Workstation を選択して、Fedora-Workstation-Live-x86_64-24-1.2.iso をダウンロードする。これが OS の CD イメージ。

VirtualBox での設定

VirtualBox で、この CD イメージを起動ディスクにして、まずはディスク起動モードで Fedora を起動させるための設定をする。

これで、仮想 PC の定義が出来上がった。続いて詳細設定をする。これらを設定しておかないと、マウスを動かしてもガクガクでもっさりしまくる。

ここまでやれば、「起動」ボタンを押して Fedora が起動できるようになる。

Fedora をハードディスクにインストールする

仮想マシンの HDD は、VDI ファイルの作成時に 15〜25GB 程度で領域を確保したかと思う。この領域に Fedora OS をインストールし、起動ディスク (ISO イメージファイル) なしでも起動できるようにする。

ここで OS の初期設定を行う。

ハードディスクへのインストールを開始する。

その最中に Root パスワードを設定し、ユーザを作成する。
Root パスワードというのは、OS 全体に関わる操作の時に使用する最強なパスワード、って感じ。だからルート。

インストールが完了したら、その状態で VirtualBox の「仮想マシン」メニューから「設定」を開き、「ストレージ」の「コントローラー : IDE」にマウントした ISO イメージを外す。これをしないと、再起動後も CD ブートしてしまう。CD ドライブ自体はこのあと使うので空で残しておく。

CD イメージがアンマウントできたら Fedora を終了させ、再度「起動」する。

すると、

という2つの選択肢が出てくるが、上を選択して Enter。下のは Rescue モードとかいう起動モードらしい。

選択肢の画面

少し待つと、先ほど作成したログインアカウントが画面上に出てくるので、それを選択してログインする。

ログイン画面

デスクトップはこんな感じ。

デスクトップ

左上の「アクティビティ」が、Windows でいうスタートメニューみたいなもの。デフォルトでこれぐらいのアプリが入っている。ブラウザは Firefox、オフィススイートに LibreOffice が入ってたりするので、とりあえずいい感じに使えるのでは。

アクティビティ画面

「アクティビティ」内にある「端末」というのが、つまりターミナルだ。Linux コマンドを叩きたい時はここからドウゾ。

ターミナル

Windows デスクトップを含めた画面キャプチャはこんな感じ。

Windows 内に Fedora がいる

ひとまず、これで Fedora 環境が構築できたということになる。

GuestAdditions

GuestAdditions というものを入れるとパフォーマンスが向上するので、入れておこう。

「デバイス」から「GuestAdditions CD イメージの挿入」と選択し、先ほどアンマウントした Fedora OS の ISO イメージを選択する。するとターミナルが立ち上がって何やらゴソゴソしていくので、待つ。再起動すれば終わり。

マシンの終了時は画面右上の電源マークから。

以上。

以後は VirtualBox を立ち上げて Fedora を選択して「起動」とするだけ。

これであなたも、素敵な Linux ライフの第一歩を!

参考