「特殊部隊 SEALs 訓練学校 BUDs」の名言

特殊部隊 SEALs 訓練学校 BUDs」という動画をニコニコ動画で見た。何パートにも分かれていて、それなりに長い動画なのだが、面白くてつい通しで見てしまう。

BUDs というのは、アメリカ海軍の特殊部隊である Navy SEALs に入るための基礎訓練のことなのだが、「これが本当に基礎訓練なのか?」と思わざるを得ない過酷さ。教官も厳しく、肉体的にも精神的にも超人レベルが求められる訓練内容になっている。

しかし、日本にありがちな短絡的な精神論や、無意味な罰、ただ無理をさせるだけの訓練などはなく、学術的に効果があると分かっている訓練を取り入れていて、訓練生たちが致命的な怪我をしないよう適切に監視・治療を施している。その上で、基礎訓練やその後の実務で命を落とさないよう、「生来の根性が求められる水準に達していない人」「自分のことばかりで周りを出し抜こうとする輩」を未然に脱落させるように仕向けている。まさに計算され尽くした指導で、教官の厳しさも見ていて納得なのである。

SEALs に入隊すれば本当に文字どおり「命がけ」な任務に就くわけで、「コイツは命を落とすかもしれないオッチョコチョイだけど、頑張っているから OK」なんて評価は絶対しない。ましてや仲間や組織全体に悪影響を与えるような、足を引っ張る人間は迎え入れるわけにはいかない。そういう理由から、明確な実力主義で指導されていて、求められるレベルに達していない人間は容赦なく落とす。だが、志願者は何度再志願しても良いらしく、動画の中でも数度目の挑戦だという訓練生が登場する。このあたりの平等さはアメリカらしい。

人命がかかっている特殊な仕事だし、入隊を志願する時点で並外れた体力・精神力のメンツが揃っているワケだから、この内容を一般化するのは難しいとは思うが、それでも日本の会社が取り入れたら良くなるんじゃないかなーと思うような視点が多くて、本当に人を育てるマネジメントとはどういうことなのかを思い知らされる。また、指導者ではなく仕事をする人間としては、教官や訓練生が口にする「気の持ち方」を見習いたいところが多く、見ていて元気やる気がみなぎる動画になっている。

以下に Part 1 の動画リンクを貼っておくので、時間があれば順に見ていってもらいたいなと思う。YouTube にも同じ動画が転載されていたので、どちらでもドウゾ。

以下、自分が気に入っている名言を抜き出す。

Part 1 で早速教官に言われる「辛いからって止めるな!」という言葉が個人的には強烈で、「あぁ、『辛い』、だから『止める』、って、別にセットにしなくていいんだ」っていうパラダイムシフトがあった。辛くても続けることが大事なこともある。それこそ「初めから気持ちで負けて」いたのかもしれない。

僕は元来、「仕事は『頑張る』ものではない」「いかに頑張らず平常運転で高い成果を出すかだ」と思っていて、それは今も変わらないので、「頑張る」という言葉が嫌いなのだが、仕事ではなくセルフ・デベロップメントとしては、何か継続して頑張るって大事なのかなと思った。それも、自分で限界だと思っているレベルなんて、自分がかわいくて甘くしているところが絶対あるのだから、ちょっと弱ったぐらいで諦めてちゃいけないんだなと。10段階評価で 13 ぐらいキツくて、ようやく自分の 100% が出せているぐらいなのかなと思う。

胸を張って、しっかり立っていきよう。