同じものを表現するなら同じ単語を使う
設定情報を持つ1つのオブジェクトなのに、config
だったり setting
だったりと、場所によって変数名が異なる。
DB 操作を行う Entity クラスのメソッド名が、モノによって saveUser()
だったり updateAddress()
だったり modifyBook()
だったりする。中でやっていることは同じフレームワークを使って UPDATE 処理を行うので何も変わらないのに、メソッド名だけが微妙に異なる。
同じモノなのに、わざわざ違う文言を使う意味は全くない。config ならずっと config と呼べばいい。無神経に setting とか違う単語を使うメリットがまるでない。わざと読み手に分かりにくくさせようとしているとしか思えない。
どの単語に統一するか、については、使用するフレームワークが使っている文言に寄せるのが楽。あるライブラリの挙動を変えるオプションが config
プロパティなら、プロパティの内容を持つオブジェクトの変数名は hogeConfig
にするべきだし、API リファレンスで options
と表記されているなら hogeOptions
とするのが楽。
ある機能において createUser()
とコーディングしたなら、別の箇所で insertBook()
とはせず createBook()
とすべき。よく似たもの、同じ処理は、同じ単語で表現することで規則性を表現するのだ。
こういうものを毎度毎度違う単語で書けてしまう人って、「config
と setting
ってどういうニュアンスの違いがあるんだろう?」とか一切考えないんだろうな。直訳して「設定」っぽかったら全部同じものに見えるんだと思う。英語で考えていない、語彙力が少ない、単語や物事を概念化して捉えていないからこそ、全く違う単語を曖昧に同じものと捉えられるんだと思う。
だがこういう無神経な考え方で書かれると、通常の人間にとっては極めて複雑怪奇・奇妙奇天烈な文章・コードに見えるのだ。理由なく不可解なコードを埋め込みやがって、読み手が理解に苦しむ無駄な時間を費やせやがって、腹が立ってしょうがない。