体言止めで文章を書くな

メモ、コードコメント、メール、報告書。こうしたビジネスにおけるあらゆる文書において、体言止めで書かれた文章が分かりやすかったためしがない。

例えば、

こうした体言止めの一文だ。

これらは全て、何をやったのかがハッキリしない。自分の行動・成果を報告する文章としては最低最悪だ。


デバッグを、やったのか?やらなかったのか?どのくらいやったのか?そもそも「デバッグ」という行動 (動詞) は、何を行うことと定義しているのか?進捗が何も分からない。

これって、「仕事をします」としか書いていない。どんな仕事をどこまでやる予定なのか、相手に伝える気が全くない文章だ。

こういうコードコメント最悪。使用「した方が良い」のか「しないといけない」のか、はたまた「しない方がいい」のか、コメントだけではハッキリしない。そもそも「なぜその API を使用するのか」という「何故」が欠落していて、何の意味もないコメントだ。

どういうクラス名を、どういう風に直したのか、なぜ直したのか分からない。ここまでくると「このコミットは本当に『修正』なのか?『仕様変更』じゃないのか?」とか、「そもそも直して良いのか?」とか、色々疑いが出てくる報告文章だ。


相手に何か報告したり、状況や情報を知らせる場面において、体言止めで何かを書きたくなった場合は、自分自身が物事を正しく認識・表現できていない状態だと思う。

それは無知のせいかもしれないし、ちゃんと向き合って考えていないという怠惰によるものかもしれない。

報告書なんてメンドクセーとか、コメントとりあえず書いとくか、とか、自分が分かっていることをそのまま自分目線で書き殴ったものを提出しているとか、そういうふざけたメンタルで仕事をしていることがミエミエだ。

まことにみっともない。こんな文章なら書かないでもらった方がいい。