複数の文献に目を通さない人 と 教える側のバックボーン

何か調べ物をする時に、Google 検索して検索結果の1件目のページだけを鵜呑みにする新人が多い。

1件目のページに書いてあった内容だけを信じて話をするので、自分のシチュエーションではそれが間違っていることに気が付かなかったり、もしくは1件目のページで問題が解決できなかったら諦めてしまったりするのだ。

最近気付いたが、彼らにとっては英語だろうと日本語だろうと、文字は全般的に読まないようだ。1件目のページですら、何一つ内容を理解せずコピペしようとしている。

(多分四大も出てないようなショボい連中ばっかりだから母国語すら独学のまま生きてる文盲なんだろうなぁ~とか物凄い偏見持ちかけている)


その情報が合っているかどうかを判断するには、複数の文献を総合して判断しなくてはならない。自分がアウトプットするものには、複数の出典を基に導いた根拠が必要なのだ。

「コレとアレにはこう書いてあって多数派の意見のようだが、コチラには別の意見があって、コチラが最適な場面もあるようだ。今回の自分の環境には○○がないため、コチラのやり方の方がこういう理由で最適だと結論付けた。だから上長、コレはコチラのやり方で進めて良いですか?」と話ができるようにならなくてはいけないのだ。

「何となく」「なんか」「そうだった気がする」「コレにはこう書いてあった (他は読んでもいない)」、この辺の言葉が出てくる時点で調査不足。「調べたらそう書いてあった」程度のことなんて上司はとっくに把握してるんだ。それらの複数の情報をインプットした上で、どれが今の自分の状況に最適だと判断したのか、そこを伝えて共有する必要があるのだ。

…なんていう注意をしたところで、そもそも母国語ですら認識できていない、自分に問題があるとすら思っていない輩に対して、何の効果もない。会社内における上司と部下、先輩と後輩程度の関係で、即効性のある教育や指摘なんてできやしないんだ。時間をかけた座学と反復演習が必要だろう。


残念ながら自社は教育制度が甘く、中途の人間も多いせいで「社内の共通認識・共通言語」みたいなものが希薄だ。「教え方」についても研修などの座学で学ばなかった人間が多く、新人としては人によって教わる内容が極端に異なって混乱するだろう。コレはコレで問題なのだ。

今の時点ではどうしても「その上司がそう言ってるから従う」程度の、視野の狭い OJT しか実施できず、全社的な取り組みができていない。極端な話、「プログラミング研修」なんてやらなくたって構文や書き方はある程度自学できるもの。逆に「経験で覚えるもの」と思われがちな「ビジネスコミュニケーション」「ビジネスライティング」などの分野こそ、全社的に座学で教えないといけないと思っている。