ナポレオン・ヒル「思考は現実化する」を読んだけど「ザ・シークレット」を見て理解した人なら読まなくていいです

ナポレオン・ヒル「思考は現実化する」を読んだ。

…って記事を書こう書こうと思って1年近く経ってしまった。

というのは、大して面白くなかったからどう書くか困っていたのだ。


D・カーネギーの「人を動かす」にあれやこれや理屈を塗ったくって同じこと言ってる感じの本だった。ページを倍にして2巻にしただけで特に言ってること変わらん。そして「人を動かす」よりも「お金を得ること」に焦点が当てられている。

もっと平たく表現してあるのが「ザ・シークレット」だと思うので、コレを見て「引き寄せの法則」を理解した人は別に読まなくても良いかなと思う。

そうは言っても引っかかる言葉はあったので引用しておく。

燃えるような願望や目標が、確固たる行動に転化したとき、あなたの思考は現実化するのである。

(上巻 P155)

「目標持って行動すれば、目標に近付いていく」至極当たり前のこと言ってる。

どんなアイデアも、計画も、また願望や目標も、それに調和する仲間を引き寄せる。

反復された思考は、やがてあなたの行動を支配するようになる。

(上巻 P190)

目標を繰り返し思考することで行動に移せるようになっていく。

信念を生む秘訣の一つは、「そのとおりやってみればよい」ということだ。

富を蓄積する姿を思い浮かべるのは、完全に想像だけでよい。

(上巻 P219)

お金を稼ぐための明確なプランがなくとも、まずはお金を所有している姿を思い描いてみる。

もし最初に立てた計画が失敗したら、どうすればよいのだろう。答えは考えるまでもない。失敗を教訓にして練り直し、再び新たな計画を立てればよい。

うまくいくまで、それを繰り返せばよい。

(上巻 P277)

失敗しても諦めない忍耐力。「一時的な失敗は、永久的な失敗を意味するものではない。」

「今日はちょっと気が乗らないから明日にするか」というこの悪しき習慣は、誰にでも見られるものだが、そのことがいつもチャンスを失わせている。
ビジネスや人生での失敗で大きな部分を占めるのは、この「時期を待ってばかりいる態度」にあるのだ。
待つ必要はない。待っていてもチャンスはやってこない。今すぐはじめることだ。できることからはじめるのだ。やっていくうちに、より良いアイデアは次々と浮かんでくるものだ。

(上巻 P308)

先延ばしダメ。

あなたの意識は本当に "富" を求めているか?

(下巻 P16)

下巻8割ぐらい読んだけどだんだん上巻の繰り返しみたいになってきてダレてしまった。


ナポレオン・ヒルは本当にアンドリュー・カーネギーと会っていたのか?

アンドリュー・カーネギー、ウッドロー・ウィルソン、フランクリン・ルーズベルトなど、多くの大富豪や政治家、著名人と親交があったと著作の中で主張している。しかし、近年の調査によって全て証拠がない虚偽であることが判明した。

従って、彼の著作群は、実際の成功者へのインタビューに基づくものではなく、「創作作品群」であるといえる。

どことなく胡散臭い感じの文章がひどいので、ザ・シークレットか人を動かすあたりで良いでしょう。