レビューアは何をレビューすべきか = レビューイは何を注意すべきか

レビューアは、レビューで行うことを予め定義しておかないとレビューイに迷惑をかける。

レビューイは、レビューされる観点を予め認識した上で成果物を作っておいた方が楽になる。

ということで、今回はレビューアとしてのポイント、レビューイとしての心構えを考えたい。

成果物に対する責任と、レビューしてもらうための配慮。

レビュアーの目線まとめ。レビューイがレビュー依頼する前にセルフチェックするべき項目ともいえる。

レビューする目的を明確にする

人間にしか出来ないことに集中する


レビューアが時々やらかすのは、そのタスクにおいて対応範囲外のコードまで読み込んでしまい、「ついでにコッチも直して」とか「全体を読み直したら違和感あるから、全体直して」とか言い出すこと。

レビュアーはタスクやスケジュールを管理する立場にある人間が行うことが多いのに、こういう時だけスケジュールの感覚が欠落してしまう (というか、こういうこと言い出すヤツは大抵普段からスケジュール管理がヘタクソなんだけど)。そのタスクの範囲から離れる内容はレビューで指摘するのではなく、別途、新規課題としてチケットを起票したりして、そちらで修正するようにする。そうしないと当初のタスクと無関係な作業のせいでいつまでも今の仕事が終わらない、という事態に陥ってしまう。


特に新人のレビューイの場合、他人のコードを読んできた量が少なく、「再鑑者」としての目線が育っていないので、自分が書いたものを、自分の感覚で読み直してセルフチェックしてしまいがち。コードを書き終わったら、日を改めてみたりして時間を置いて、自分が持っている知識を一度忘れて他人になったつもりで、自分のコードだけを読んでみよう。

書いてある内容だけからは読み取れない情報が出てきたら、それはレビューアも分からないポイントになるし、レビューアが「ワケ分かりません」と指摘を入れてくるポイントになる。自分にとっての当たり前は当たり前ではないので、自分という目線を捨てきるスキルを付けよう。