歴史の勉強がエンジニアのスキルになる
ある言語の成り立ち、そのフレームワークのバージョンアップに因る変遷、特定の技術界隈における発展の流れなど、物事の由来や歴史を学ぶことは、エンジニアのスキル向上にとっても必要である。
特に、発展著しい Web の界隈は顕著で、歴史を知らないと「その当時のバージョンではベストプラクティスだったこと」「今のバージョンではバッドノウハウであること」といった区別ができない。
ネットスケープを触ってきた、Java にジェネリクスが登場した時のことを覚えている人も、そうでない人も、改めて体系的に歴史を学び直そう。
「なんでオブジェクト指向なんてワケわかんねー概念が生まれたんだよ…」ということも、オブジェクト指向を求める理由に繋がる。
「押下」という言葉がいつ生まれたか、に関して。当たり前に使っている用語も、語源や由来を押さえておくと、概念的な意味から他の物事に対しても類推が利くようになる。
Java のバージョンアップによる言語仕様の変遷。古い記法は「読めるけど新たに真似はしないノウハウ」として、新たな記法は「メリデメを押さえてこれから効果的に使っていくノウハウ」として覚えよう。
いきなり Node.js が存在する状態から勉強し始めた人はぜひ押さえておいてほしい。JavaScript が「ダイナミック HTML」と呼ばれていた、ブラウザ主体の時代からの歴史。
このような体系的な知識は、ある程度こうしてまとめてもらっている記事からキーワードとその年代を拾い上げ、その情報を基に各キーワードを深く掘り下げてググっていくことで理解度が深まるかと。
「今読んでいる記事はいつ時点の情報だろう?」という意識は常にしておくこと。