問題がなくても定期的に進捗報告する
何か問題が起きて質問しに来て、アドバイスをすると自席に戻り、そのまま1日音沙汰なく過ごしたりするヤツ。困る。
問題が解決したなら「解決しました」の一報は必要。上司は問題発生によるスケジュール遅延をとても気にしている。自分の目の前だけで問題が解決したと思っても、それを報告していなかったら、上司にとっては解決したのかまだつまづいているのか区別が付かない。うまく言ったなら「うまくいきました、元の作業に戻ります」と必ず一言言おう。それが義務。
そして、何も問題が起きていなくても、定期的な進捗報告は必要。目安としては少なくとも半日に1回、新人とかなら1・2時間に1回は自分の状況をありのまま話してほしい。
問題が発生している時も、上手く行っている時も、進捗報告の仕方は同じ。
- 進捗を定量的に説明すること : 「イケそう」など感覚的な情報は不必要、数字で説明する。
- 期限日に間に合いそうなのか
- 間に合わないとすれば、どのようなキャッチアップ策があるか
- 間に合わなさそうで、キャッチアップ策も見つからない場合は上司に「相談したい」と伝える
も合わせて報告したい。
例えば以下のような感じだ。
- 昨日から続けている結合テストを今日の午前中もやっています。10分で1ケース程度消化していて、現時点で全100ケース中80ケース終わっているので、本日中には全ケース消化できそうです。
- 午前中質問したエラーメッセージの件ですが、直後にご報告したとおり、ご教示いただいた対処法で解決できました。その後の実装作業で特につまづくポイントはなく順調に進めてはいますが、残り4つの関数の実装量を加味すると、期限日である明日中には終わらなさそうです。通信処理の関数に一番時間がかかりそうなので、この部分だけでもフォローいただけたらキャッチアップできそうです。
- 先週末から○○障害の調査を続けています。定期的にご報告してはおりますが、まだ決定的な原因を特定できておりません。3日後に実施予定の復旧作業の第一フェーズまでに原因特定と対応策が揃えられるかは分かりません。このままだと手詰まりになりそうなので、今後の作業方針を改めてご相談させていただけますか。
状況も内容も全て今デッチ上げたものだが、盛り込むべきは「定量的な状況報告」「期限に間に合いそうか」「間に合わなさそうな場合の対応方針」だ。これらは自分の中で温めているだけではダメで、上司に必ず明確に伝えないといけないのだ。
もし、どうしても自分が何をやっているのか分からない、まとめられない、というなら、それは「自分が任されている仕事が分からない」という立派なトラブル事案なので、そのまま「助けてください、僕は何をしているのか分かりません」と質問しに行け。もしかすると上司の説明不足かもしれないし、単純に自分一人で混乱しているだけでも、アタフタするだけで無駄に時間を浪費するよりはマシだ。