物事を進めるための発言だけをする
物分かりの悪い人間を相手にしていたりすると、
- 「何度言ったら分かるんだ」
- 「どうしてそういう間違った考え方になるんだ」
などと言ってしまいがち。
しかし、このとき発言者が求めている言葉は、
- 「えーと、あと5回くらい言われたら分かると思います」とか
- 「僕はこれをこう捉えていたのでこういう考え方になりました」
といった、「直接的な答え」ではないはずだ。もし実際こう答えられたとしたら「テメェはアスペか」とぶん殴りたくなるだろう。
恐らくこの時発言者が求めている反応は「スミマセン」「以後気を付けます」といった反省の言葉であると思われる。
しかし、最近の「字面どおり受け取るマン」の若造達は、そう言われた時に「スミマセン」ではなく「何度言われたら分かるんだろう?」「何と答えるのが正解だろう?」と、直接的な答えを絞り出そうとしている傾向が見える。もしくは、「こっちが黙っていれば相手が更に言葉を被せてきてくれるだろう」と期待して待ちの姿勢で思考停止しているかだ。
大体、何度言っても人の言ってることを理解できない程度の人間が、そんな高度な「意図」を読み取って「スミマセン」という反応を示すことなんか、無理に決まってるのだ。もしも謝らせたいなら「謝れ」と言わないといけない。面倒臭いがそういう脳の萎縮した人間が増えてきているので仕方がない。
基本、残念なクズはクビにしていくか、自分がもっと上に行くかして、そういう奴らと関わらないようにしたいのだが、今その時点において、そのアスペたちにモノを分からせて指示を聞いてもらわないとならない、という時は、こちらのやり方を変えてあげないといけない。
まずは、「いつになったら分かるんだ」などといった、「相手に答えを聞いても何も進展しない問」はグッと飲み込もう。
次に、そういうヤツに対して想像力を使わせるような指示の仕方を避ける。「お客様はこういうモノが欲しいと言ってるんだから、やるべきことは分かるよね?」というように、目先の成果物ズバリを示さない、大きな目的だとか、物事の背景だとか、そういうモノはいっくら説明しても理解できない人種なので、諦める。
彼らは自分の頭で物事を考えられないので、0 から 100 までコチラから正確にインプットして、機械として利用するしかない。そして恐らくそう扱われても何とも思っていないだろうから、別に彼らのメンタルやら「やりがい」やら成長やら、そんなことは考えてやらなくていい。本人も考えてないから。
そして 0 から 100 までインプットする時に大事なのは、「一文で複数の指示を出さない」ことだ。彼らは「○○したら××して」のように、複数の事象が繋がるとどちらかしか認識できない単細胞なのだ。
あと、彼らは注意欠陥多動性障害の気が強く、コチラが指示していないところを勝手にやろうとするから、「勝手にエンターを押したり、ボタンをクリックしたりしないでね、全ての操作はコチラから指示するからそれまで待とうね」と伝えておかないといけないだろう。
そんなワケで、例えば、
- 「こういう目的で○○手順書を書いて」では頭を使うことが要求されるので、彼らには理解できない。
- しかし、細かく指示を出すにしても、「見出しに『○○を行う手順』と書いて、2行改行したら、『1.』と項番を振って…」のように文章が繋がってしまうと、彼らはどれも指示どおりにできないだろう。
- だからこのように指示を出す。「見出しに『○○を行う手順』と書いて。おー書けたね、そしたら2行改行して。うん、できたね、それじゃ次は『1.』と書いて。よし書けた、そしたら…」
つまり、彼らに適切なアウトプットを求めるには、つきっきりで一言ずつ伝えていかないといけない。
この伝え方は文章化した場合も同じで、一文が長い指示文章を読まされると、彼らは確実にミスする。文節や物事の関係性を理解する能力がないからだ。だから、「○○を××して」と一文で一つずつ説明するしかない。
「これじゃあ自分でやった方が早い」って?
そのとおり。彼らは役に立たない。だからクビにするなりいじめて辞めさせるなり何でもいいけど、自分から遠ざけるしか根本的な解決策はないのだ。彼らはある種病気で、その仕事が合っていない、そこは彼らの居場所ではないのだから、なんとかなってもらいたいとか、なんとかしようとか、そういう期待はしないようにしよう。