「人を動かす言葉の技術」という本が参考になった
「人を動かす言葉の技術」という書籍を読んだ。とても参考になったので紹介。
後輩に指示を出す時に、ついつい「思い」や「熱意」に任せた曖昧な表現を使ってしまいがち。しかし、そうした「ふわふわ言葉」は、自分が求めているアクションを相手に起こしてもらいづらい。結果、「自分は伝えたのに (伝えたつもりなのに) どうして彼らは曲解するんだ」となりがち。
そこで、イマイチはっきりしなくて、具体的行動に繋がらない「ふわふわ言葉」を、相手が自分の中で咀嚼して理解でき、具体的行動に繋げられる「アクション言葉」に変換して伝えよう、というのがこの本の要旨。
例として載っているネタを、挿絵そのまま紹介しているページがあったので、コチラから文字起こしさせていただく。
- 参考 : 人を動かす言葉の技術
例えば、
- 「わかった?」
という言葉。
このままでは、何がどう分かったのか、質問者も回答者も認識が合わせづらい、ふわふわ言葉。まずは頭で分かる言葉にする必要がある。
- → 「できる?」
分かった、ということは、それを実行できるようになっているはず、と解釈できる。そこで「できる?」と聞いてみるワケだが、もう少し具体的行動、体で実行できる言葉にする。
- → 「自分ひとりで (再現できるかどうか) やってみて」
これが「アクション言葉」だ。こちらが望むのは「分かること」ではなく、「分かった結果、その人が一人で同じようにできる状態であること」であり、それを確認するには「一人でやってみせて」というワケである。
他にも以下のような例が紹介されていた。
- 新しいアイデアを出して
→ (まだ存在しないアイデアを出して)
→ これまでに (存在し) ない組み合わせを出して- しっかり考えろ!
→ (「選ぶべきもの」を選んで!)
→ 過去の経験を思い出したり、目の前にあるデータを見たりしながら、まずは書けるだけ選択肢を書いて、そこから選んで!- 気づけよ!
→ (パターンを探せ!)
→ 目の前のことといままでに経験したことを比べて一番似ているところや異なるところを探して!- きちんと働け!
→ (遊ばずにきちんと動け!)
→ まずは目的を確認し、それを達成するために動いて、結果を出そうよ!- 問題を解決しろ!
→ (不利益を引き起こすものを取り除け!)
→ 不利益を引き起こす一番の原因を特定し、それを活かしてプラスを生み出そう!- ちゃんと成長してる?
→ (もっとできるようになれ!)
→ 以前できなかったことが、いまはできるようになってる?- もっとシンプルにして!
→ (余計なものを削って!)
→ 目的に沿って、優先順位の低いものを全部削って!- ポイントはつかんでる?
→ (一番大事なことをつかんでる?)
→ (いまの話で) これだけは外せないのって、どこ?- ○○さんに伝えた?
→ (直接会って話すか、電話やメールで連絡して!)
→ こちらが求めるリアクションを相手が返すのを確認して!
自分の伝えたいことが可能な限り正確に伝わるよう、最大限の工夫をしよう。