Adobe Audition CC で音声ファイルのボーカル削除・アカペラ化が簡単にできた

Adobe Audition CC 2017 で検証。

Adobe Audition は、オーディオ編集を行うためのソフト。MIDI や VSTi といった音楽「作成」に関する機能は皆無だが、Adobe Premiere Pro と連携できたりすることから、映像作品のオーディオを編集することに特化したアプリだ。

今回はこのツールを使って、MP3 ファイルからボーカル部分を除去してインストゥルメンタル化してみたり、逆にボーカル部分だけ抽出してアカペラ化してみたりする。

といってもやり方はとても簡単。

Audition を起動したら音声ファイルを読み込み、「エフェクト」メニュー → 「ステレオイメージ」 → 「センターチャンネルエクストラクター」を選ぶ。

「エフェクト」ウィンドウが開いたら、「プリセット」から「アカペラ」もしくは「ボーカル削除」を選ぶ。基本はコレだけ。

左下の再生ボタンでプレビュー再生できるので、コレを聴きながら「センター周波数」や「周波数範囲」を調整してみよう。

イイカンジになったら「適用」ボタンを押す。するとオーディオにエフェクトが適用される。

プリセットを選ぶだけでもかなり良い具合にインスト化・アカペラ化できる。周波数が合っていると完全にボーカルが消えたりする。もちろん、ベースラインも消えてしまうなど不自然さは残るが、「ボーカルを目立たせなくする」といっただけでも使えると思う。

応用として、インスト化するとギター音が聞き取りやすくなるので、楽器のコピー練習用に他の音を消す、といった使い方もできるだろう。