Windows で Alt キーを使って IME を切り替える alt-ime-ahk を試してみた
JIS 配列の Mac の場合、IME のオン・オフは「英数」「かな」キーで切り替えられる。この2つのキーは Windows でいうと Alt キーの位置、スペースの両側に配置されている。US 配列の Mac ユーザの場合は、この「英数」「かな」キーを再現するために、Karabiner-Elements や「英かな」といったキーリマップアプリを利用していることだろう。
この「英数」「かな」の感覚を Windows でも実現してくれるのが、alt-ime-ahk というツールだ。今回はコレを紹介する。
目次
alt-ime-ahk を使ってみる
まずは単純に alt-ime-ahk を使う方法。以下のページより alt-ime-ahk.zip
を入手する。
Zip を解凍したら、中にある alt-ime-ahk.exe
を起動する。するとタスクトレイにアプリが常駐するようになる。
通常利用時はコレだけ。左右の Alt キー単独打ちで IME のオン・オフが切り替えられるようになった。そして Alt + Tab
などのコンビネーション操作は今までどおりできる。
一点注意事項としては、Office アプリなどで Alt キーを単独打ちすると、ショートカットキーのヒントが表示される機能があったりするが、アレが反応しなくなってしまう。Alt キー単独打ちの時の機能を変えているので、仕方なし。
自前の AutoHotKey スクリプトに組み込む
この alt-ime-ahk は AutoHotKey というキーリマップツールを利用して作られている。先程の Exe ファイルは AutoHotKey の機能を利用してコンパイルされた実行ファイルだろう。
公式の GitHub ではこの AutoHotKey スクリプトが公開されているので、自分の環境で使っているオレオレ AutoHotKey スクリプトに組み込んで使ってみる。
まずは以下のリポジトリから git clone
するなどしてスクリプトファイルを用意しておく。
次に、オレオレ AutoHotKey スクリプトから Include する。
; オレオレ AutoHotKey スクリプトの例…
; Win + Space キーを無効化する
#Space::Return
; alt-ime-ahk を読み込む
#Include ../alt-ime-ahk/IME.ahk
#Include ../alt-ime-ahk/alt-ime-ahk.ahk
こんな風に #Include
で読み込む。
ココで IME.ahk
というファイルも Include しているが、Include の仕様上、最初に読み込んだ AutoHotKey スクリプトからの相対パスになるので、ココでの例のように「オレオレスクリプト」と「auto-ime-ahk」の配置場所が異なる場合は、auto-ime-ahk.ahk
内での Include 時にパス解決ができなくなってしまう。
- 参考 : #Include / #IncludeAgain - AutoHotkey Wiki
- 参考 : AutoHotkeyでファイルをIncludeしたりリンクだったりした場合のWorkingDir, ScriptDirそしてLineFileについて
そこで「オレオレスクリプト」の方から IME.ahk
を先に Include しておき、alt-ime-ahk.ahk
の方の Include 箇所は以下のようにコメントアウトしておく。
; 左右 Alt キーの空打ちで IME の OFF/ON を切り替える
;
; 左 Alt キーの空打ちで IME を「英数」に切り替え
; 右 Alt キーの空打ちで IME を「かな」に切り替え
; Alt キーを押している間に他のキーを打つと通常の Alt キーとして動作
;
; Author: karakaram http://www.karakaram.com/alt-ime-on-off
; ↓ 以下の1行をコメントアウトする
; #Include IME.ahk
コレで「Reload This Script」すれば、オレオレ AutoHotKey スクリプトから alt-ime-ahk が有効にできる。
以上。コレで Mac でも Windows でも同じ感覚で IME のオン・オフが切り替えられるようになった。