角松敏生2019年のミニアルバム「東京少年少女」を聴いた

デビュー40週年を控える角松敏生のミニアルバム「東京少年少女」を聴いた。

何の前情報もなしに聞き始めたので、「Wrist Cutter」のメッセージ性をより若者向けに強くした感じの歌と、「The Moment」的な展開がちょっと意外だった。

何でこんな若者向けの歌詞?と思ったら、タイトルの「東京少年少女」というのは、ある作家さんが考えているミュージカルのタイトルらしく、ミュージカルのコンセプトやセリフなどのパーツを作家さんから聞いて、それをベースに劇伴として作ってみました、という話らしい。

このあたりの話は、雑誌「The Player 2019年5月号」で本人が長々と喋っているので、ライナーノーツとして読んでみると良いだろう。ベースはその作家さんから聞いたネタだが、楽曲に起こすに際しては「角松流」で作った、とのこと。音楽が主導となって、映像や舞台に「付いてきてもらう」ようなつもりで作った、という話はなかなかおもしろい試みだと思う。

ネタは以前から練っていたものの、収録は2019年に入ってから始めたみたいで、かなり急ピッチで制作された模様。それでも充実したミュージシャン・歌手の人選で、人材発掘も素晴らしい。角松本人の歌も、ベースは一発通しで歌って、気になるところだけ手直しする、というスタイルで確立されつつあるらしい。とても精力的だなぁと思った。

初回限定盤は Tokyo Tower の Extend Club Mix が入っている。その他 Mix やライブ版などで、曲数としては通常のアルバム相当になるので、初回限定盤がオススメ。

あと、使用機材の話やロング・インタビューが気になるなら「The Player 2019年5月号」も読むべし。Les Paul 再評価の波はなかなか面白いが、テレキャス・シンラインも使っていて興味深い。経年劣化のためなのか、ArtTech の青いギターをメインで使わなくなってから色々なギターを試していて、色んな音が出るようになったなぁと感じたり。

まさしく、デビュー40周年に向けた新たな試みが垣間見れる、充実のミニアルバムだった。