ドキュメンタリー映画「Before The Flood 地球が壊れる前に」を観た

Netflix で視聴。2016年のドキュメンタリー映画。

国連平和大使に任命された俳優のレオナルド・ディカプリオが、2年かけて世界を旅し、地球温暖化の現状を取材している。

任命当初、「専門家でもないただの俳優に、地球環境の何が分かる?」といった批判も挙がっていたようだが、ディカプリオ本人もそれは分かっていて、熱心に取材し、色々な世界の指導者、専門家にインタビューを行っていた。

オバマ大統領、ジョン・ケリー、ローマ法王フランシスコ、イーロン・マスクなどの著名人の他、各方面の専門家から話を聞いていく中で、「パリ協定を採択したぐらいで、今から地球を何とかできるのだろうか…」と、ディカプーはとっても悲観的なまま終わる。この人結構現実的な人なのね。

しかしその悲観も納得で、少し前によく言われていた「電球を交換しよう」なんていう個人のちょっとした取り組み程度では、もうどうにもならない規模で地球の状態は悪化している。多くの国が、早急に変わっていかないと、100年持たないレベルの深刻さだという。既得権益を持つ人々には申し訳ないが、ある程度国の法律などで規制を強化していかないといけないだろう。そして国を動かすには、市民が強く声を挙げていかなくてはならない。

映画の中で挙げられていた対策は、再生可能エネルギーの投資や化石燃料採掘の抑制のほか、炭素税の導入というものがあった。

何を食べ、何からエネルギーを得るか、よく考えないといけない。といって締めくくられた。

このドキュメンタリー映画により、個人の意識が変われば、国を動かし、地球を守れるだろう。コレを観て感じたことを、各自がすぐに行動に移していきたい。

ディカプーが小さい頃によく見ていた絵画として、ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」 という絵が登場する。凄い絵だ。こうはならないようにしたい。