Mac 向けの TTF・TTC 形式のフォントファイルを OTF 形式に変換し Windows でも使えるようにする
フォントファイルにはいくつかの形式があるが、中でも TrueType フォントである .ttf 形式のファイルは、Windows と Mac とで中身が全く違い、互いの OS で共用できないのが難点。
また、この TTF 形式のフォントファイルを複数格納している .ttc フォントも、当然 Mac から Windows に持ち込んだだけでは使い物にならない。
今回は、こうした「Mac で使える .ttf・ttc 形式のフォント」を、Windows で使えるようにする方法を紹介する。
目次
.ttc ファイルを UniteTTC で分解する
まずは TTC ファイルの場合のみ必要な手順。
Mac から .ttc ファイルを Windows に持ち込んだら、UniteTTC という Windows 向けのツールを使って、.ttc ファイルを複数の .ttf ファイルに分解してやる。
UniteTTC は上のページよりダウンロードする。
Windows コマンドプロンプトにて、次のように実行する。
> unitettc64.exe from.ttc
こうすると、from1.ttf・from2.ttf といったファイルが分解・生成される。
.ttf ファイルをオンラインコンバーターで .otf ファイルに変換する
Mac から .ttf ファイルを持ち込んだ場合はこの手順から。.ttc ファイルは前述の手順で .ttf ファイルに分解したところから。
コチラの、Fonts2U が提供する「オンラインコンバーター」を使い、.ttf ファイルを .otf 形式に変換する。
こうして変換した .otf ファイルを Windows にインストールしてやれば、そのフォントが正常に利用できる。
他に変換できるモノ・できないモノ
- Mac 向けの
.dfont形式のファイルも、オンラインコンバーターで.otf形式に変換すれば Windows で使えるようになる - Mac 向けの
.otf形式のファイルは、オンラインコンバーターで.ttf形式などに変換しても Windows で上手く使用できなかった - 例えば
Apple Color Emoji.ttcのような、MacOS でないと動作しないフォントファイルは変換しても Windows では使えない
以上。とにかく .otf 形式に変換できれば大概のフォントは Mac と Windows で共用できそうだ。