脳内垂れ流し

本当はもう書きたいことなんかなくなってきているのだけど、何かを書く。

書いたら気が済んだ

このブログでは、僕が仕事で不満に思ったことをベースに、「こうしたらいいのに」という希望を多く書いてきた。最近はそうした愚痴も湧かなくなってきた。周りが良くなったワケではなく、自分が諦められるようになってきたからだ。このブログで一度書いたら溜飲が下がって、「何で出来ないんだ!」という解決できない怒りから、「どうせ一生お前らは出来ないんだろうな、俺は出来るけど」という突き放した見方で処理できるようになる。

世間的に良いとされているモノ、有名な原理原則などはもう大概見尽くした。先人の知恵は活用しやすい形でまとまっていて、一見新しい話が出てきても、「コレも結局はあの原理原則に基づいた考え方ってことね」と理解できてしまう。そろそろ自分が新たに知る知恵というモノは少なくなってきて、あとはいかにこうした原理原則を現場で上手く適用していくか、といったところに終止する。

それ自体は、僕じゃなくても、同じ知識を持っている人なら出来ることだし、大抵は現場は良くならない。みんな正しさではなく、多数派に従うからだ。

だからもう最近は「どうしてこんなことになってるんだ…」などと考えないようにした。「いつもどおりメチャクチャだね」と流すことにした。

オリジナリティなんか要らない

僕は自分のやることに関してオリジナリティや個性を欠片も感じたことがなくて、「誰かが言ってたあの原則を適用しているだけ」「過去にどこかがやっていた手法を取り入れただけ」で、同じ知識があれば僕でなくても出来ることしかやってきていないと思う。オリジナルの開発言語でコーディングしているワケでもないし、技術的な知識に関しても、他の誰かと代替できる存在だと思う。

職業エンジニアとしてはそれで良いと思っていて、オンリーワンの尖った人材なんて扱いづらくて用途がないに等しいと思うから、逆に「僕らしさ」が出ていない成果になっている方が嬉しく感じる。

オリジナリティなんか出さなくていいと思っているけど、だったら何でこのブログで「俺はこうした方がいいと思う」とか言ってるんだ?その知識すらオリジナルの話ではないし、どこかで語られていた理想論だ。

技術ブログを書くのは簡単

なまじ「人間」という要素が入ってくるから、チーム開発とか、プロジェクトマネジメントみたいな話題は、「俺が思う理想」みたいな「個」が見え隠れする。自分としては「個」の主張を薄めたいのに、それを実現するための理想論を適用するために「俺はこう思う」とか言い出しちゃう。妙に矛盾を感じるし、人間という要素が入ると何をどうしても上手くいかないし、逆に何もしなくてもやっぱり上手くいかない。

それと比べて、技術ブログというのは、「知恵」や「自分で考えること」は、ほとんど要らない。既に存在する情報を仕入れてきて、一応自分でも試してみて、上手くいった方法をまとめるだけだ。

例えば、自分は最近になって ES2015 の Promise というモノを知り、それを記事にまとめたりしたが、その概念を自分が生み出したワケでもないし、自分が知るより前から Promise という記法は存在していて、それについて語られている文献も多くあった。Promise を使うとどういうことが出来る、とか、こういうことをしたい時にこう書いたら実現できる、というのは Promise の仕様書から読み取れるワケで、そういう意味で、自分が新たに作り出した概念や情報はない、と思っている。 しかしそれも、企業が運営するゲーム攻略サイトが出来たり、どんな情報も Wikipedia にあって、個人サイトで発信する必要性がないと感じ始めると、次第に熱が入らなくなってしまった。サイトを作って何になるんだ?と。

ありものをこねくりまわしているだけなので、技術ブログを書くこと自体は容易い。何ら新しいことをやっている気分にはならない。

プログラミング、エンジニアという職業に飽きた?

自分は飽き性だと思う。幼い頃はミニ四駆、ポケモンカードなんかにハマったが、「これ以上金や労力をつぎ込んでも勝てない相手がいる」と分かると冷めてしまったし、ゲームもある程度やり込むと「まぁこんなもんだろう」と分かった気になって、次第に飽きてしまうのだ。

ゲームに関しては、飽きるまでの寿命を伸ばすために、裏技や改造コードを駆使して、元々設計されていた「限界」を超えることで、自分なりに遊び方の幅を広げた。ネット対戦系に関しては、こうした裏技が使えないし、「自分には敵わないプレイヤーがいる」「それに対して努力して勝ちたいとまでは思わない」という理由で、全くやってこなかった。

小さい頃からウェブサイトを作っていたのは、なんとかゲームやアニメなんかに興味があって、パソコンで何かを作るのが楽しかったからだと思う。自分が知ったこと、作ったモノを発信する場として作っていたワケだ。

技術ブログに関しては、転職するために自分のスキルが低いと思っていたから始めたけど、この数年である程度のスキルレベルに達せたと思っていて、今後はコレまでほど「(自分にとって) 新しいこと」には出会わないんだろうなぁとか思ってきて、飽きだしている。

エンジニアという職業も、表面的な技術は様々あるが、結局は何かのデータを送受信して、現場都合に合わせてこねくり回して永続化するだけ。同じことの繰り返しで、チーム開発の効率は転職しても別に良くならない。技術的なスキルなんかどうでも良くて、人間的なスキル、ビジネススキルはどこもそう変わらないし、毎回同じようなことが問題になるんだなぁと思う。

30歳を前に色々と飽き始めちゃっていて、「えっこれから定年まであと30年はあるけど?」と自分でも驚いている。大体のことはやり尽くされていて、新しいことも変わったことも別にない。楽しくない。楽しいと感じられない。人生に飽きた?

よく分からなくなってきている

ミドルエイジ・クライシスにはまだ早いと思うが、なんかこう、テコ入れが必要そうだね。自分に対して。