Amazon プライムセールで Fire7 タブレットを買ってみた

2019-07-15・16 に開催されていた Amazon プライムセールにて、通常5980円の Fire7 タブレット3280円に値下げされていたので、思わずポチった。

目次

スペックについて

3280円で買ったのは、Fire7 の 16GB モデル。7インチディスプレイで、最近アップデートされてスペックが向上しているタイプ。現在の Fire HD 8 (8インチ版) には使えない Alexa も搭載されていて、microSD は 512GB まで対応している。

とはいえ、解像度は 1024x600 と、720p HD (1280x720px) にすら到達していないし、スピーカーもモノラル。動画を見るにはイマイチか?と思ったのだけど、何となく Android 系の OS が載ったタブレットは欲しかったし、値段が安すぎるので、買わないワケには行かない!という気持ちで買ってみた。

動作は iPhone7Plus よりモッサリ

外箱は厚紙?で出来ている。「ザ・コスパ」って感じだが、オモチャっぽさが逆に良い。最初は少し充電してから使うことにした。付属の USB Micro-B ケーブルで30分ほど充電してお試し利用開始。

初回起動時は言語設定とアカウント設定。Amazon のアカウントでログインしておくと、アプリや Prime Video などの購入と紐付くみたいだ。といっても、自分は Fire7 を買った直後にプライム会員を抜けているので、Kindle も Amazon Music も、とにかく Amazon から金をむしり取られるサービスは一切使わないつもりである。

「設定」アプリを開いて初期設定を進める。項目の意味を調べるためにプリインストールの Silk ブラウザで検索して、再度「設定」アプリに戻って設定して…といったことを続けていて感じたのは、動作のモッサリ感だ。

CPU は ARM Cortex-A53 64bit 1.3GHz のクアッドコアらしいが、RAM は 1GB らしく、マルチタスクしているアプリが頻繁に初期状態に戻ってしまう。ボタンをタップしてからの反応もワンテンポ遅れるし、自分が今使っている iPhone7Plus と比べるとかなりモッサリ感を感じる。

iPhone7Plus の前に使っていた iPhone6Plus も、7Plus と並べて操作するとワンテンポ遅いのが分かるのだが、Fire7 はこの 6Plus よりもさらにもう少しモッサリしている。何か調べながら動画を見て、SNS も開いて、みたいな使い方は厳しそうだ。

どのくらいマルチタスクが弱いかというと、「YouTube」アプリで動画を見ながら、概要欄のリンクを Silk ブラウザで踏んで、一読して YouTube アプリに戻ってくると、もう YouTube アプリが初期化されていてトップ画面に戻ってしまうくらいだ。どんな動画・ページだろうと必ず YouTube アプリが落ちるので、もう YouTube アプリは捨てて Silk ブラウザで YouTube を見ることで初期化を回避することにした。

というワケで、あれやこれや能動的に何かするためのデバイスではなく、どちらかというと受動的に使うデバイスとして見直すことにした。

インストールしてみたアプリ

Fire7 にインストールしたアプリは以下のとおり。いずれもプリインストールされている「アプリストア」から入れたモノで、Google Play なんかは入れていない。

Google Play を入れるほど困りもしていないのでこのまま使おうと思っている。

YouTube アプリは前述のとおりアンインストールした他、Pocket 公式アプリが存在したのだが、なぜか「インストールできません」と表示されてしまい断念。

ただ、もう最近はブラウザで動くアプリがほとんどなので、Chromium ベースのプリインストールアプリである Amazon Silk さえ使えれば困らないかなーと思う。iPhone で使っている tmbrtext と BB2C、Wunderlist の代わりになるアプリがそれぞれあると良いなーとは思ったけど、その辺は Fire タブレットでやらなくてもいいかな、と思い諦めることにした。

あと、200万画素ぐらいのカメラが前後に付いていて、720p HD の動画が一応撮れる。画質は「200万画素」って感じ。暗所にも弱く、オマケ程度かな。

感想諸々

先に結論だけいうと、タブレットを買って色んなことをしたいと思っている人は、Fire タブレットはやめとけ。性能が悪すぎて並のスマホ未満のことしかできない。というのが正直なところ。

7インチもあれば、ほとんどのスマホよりは画面が大きいので、Twitter や Instagram をダラ見する、YouTube や Netflix で動画を見る、という時のディスプレイとしては使える。ただ、高画質は期待できないし、本体ストレージ容量は少ないので、microSD カードがほぼ必須。

8インチや10インチが「買い」なのかどうかは分からない。Fire7 は重さ 286g なので、スマホよりちょい重たいぐらいで済んでいるが、Fire 8 HD は 369g、Fire 10 HD は 500g だ。RAM は Fire 10 HD の2017年モデルで 2GB らしいので、やはり廉価版の域を出ない。Android OS でちょっと凝ったことをやろうと思うなら、4〜6GB は最低でも RAM が要ると思うので、恐らく10インチ版にしても「モッサリ感」は拭えないのではなかろうか。

自分の利用スタイルを想像して、今持っているであろうスマホではなく、あえて Fire タブレットでやりたいこと、というのが思いつかないなら、値段で飛びつくのは諦めて、もっとスペックの高い別のタブレットを探した方が良いかなーと思う。

とはいえ、僕はコレまでタブレットを一つも持っておらず、普段はパソコンをすぐ開いてしまう人間なので、「パソコンを開くまでではなく、iPhone の小さい画面で見るにはちょっとツラい動画をゴロ寝しながら見たい」という時には使いやすいタブレットかなーと思う。万が一壊れても3000円で買ったオモチャなので、枕元に置いておいて気軽に使うにはちょうど良いと思った。