映画「Buried リミット」を観た

2010年。全編ライアン・レイノルズ一人しか出てこない映画。

アメリカの運送会社に所属し、イラクでトラック運転手として働くライアン・レイノルズは、ある日テロ攻撃に遭い、気が付くと地中に埋められた棺桶に閉じ込められていた。

棺桶の中にはライターと携帯電話しかなく、かろうじて外部と繋がる携帯で本社や警察に電話するも、ロクに取り合ってもらえない。そうこうしているとテロ犯からの電話があり、政府に身代金を払わせろという。ようやく FBI 捜査官と電話が通じ、状況は把握してもらえたが、なかなか助けが来ない。FBI 捜査官は「私は最近も、マーク・ホワイトという人物を救った、全力を尽くすから君ももう少し耐えてくれ」と言う。

FBI がテロ犯の一味を逮捕し、テロ犯が「棺桶の場所」を吐いた。急いでその場所に向かう捜査官。その頃ライアン・レイノルズの棺桶の近辺では戦闘が始まっており、棺桶の中に砂が入ってきた。「もうすぐ棺桶の場所に到着するから頑張れ!」電話に一縷の望みを託して耐えるレイノルズ。

しかし次の瞬間、FBI 捜査官はこう言った。「…棺桶を見つけたが、コレはマーク・ホワイトの棺桶だった…。すまない」

全てを悟り、砂に埋れ絶命するレイノルズ。そしてエンドロールが流れ始める。


何この映画? \(^o^)/

久々のナニコレ映画だった。全編ライアン・レイノルズの一人芝居・密室芸というチャレンジは良いのだが…。

照明代わりのライターがチラついて見づらい。「一個人の緊急事態なんてないがしろにされるもの」という表現をしたいのだろうが色々と無理がある。

「マーク・ホワイトとは誰なのか」については、ライアン・レイノルズ同様捕まってる人間で、FBI 捜査官は彼も並行して救出しようとしていたから、ライアン・レイノルズに対して彼のプロフィールなどをスラスラ話せたのだと推測する。そして、テロ犯が白状した「棺桶」はマーク・ホワイトが入った棺桶で、電話口の様子から察するに彼は死んでいたと思われる。そしてライアン・レイノルズの方は助けられない、と。

何の救いもないし、ひたすらにゲンナリするばかり。それはそれでいいのだが、見せ方が途中で飽きる。見なくていい。