映画「Basic 閉ざされた森」を観た
2003年。
サミュエル・L・ジャクソンが教官を務める軍の訓練グループが仲間割れを起こし、殺し合いに発展した。サミュエルも殺されたようで、担当のコニー・ニールセンは、生き残った2名の隊員から事情聴取を行うことになった。
しかし二人とも口を割らず、業を煮やした上官は、かつて軍に所属していたジョン・トラボルタに協力を要請した。彼は巧みな話術で隊員の口を割らせるが、二人が話す「事の経緯」は全く異なり、多くの矛盾があった。
それでも取り調べを続ける内に、コニーとトラボルタは、裏に麻薬取引が絡んでいることを見つける。それには上官も絡んでおり、秘密がバレた上官はトラボルタに銃を向ける。しかしすんでのところでコニーが阻止、上官を射殺した。
このように、軍の中にも麻薬組織との繋がりを持つ人間が多くいることが明らかになった。一連の陰謀を暴いたコニーに対し、トラボルタは「うまくつじつまを合わせて報告書を書いたら、それで終わりだ。じゃあな」と告げて去る。
「うまくつじつまを合わせよう」という言葉に違和感を覚えたコニーは、トラボルタの後を追う。するとそこには、死んだはずのサミュエル・L・ジャクソンや、取り調べを行っていたはずの隊員などが居た。
彼らは軍の内部調査などを秘密裏に行う特殊部隊の人間たちで、サミュエル・L・ジャクソンが教官を務める訓練も、麻薬捜査のためのでっちあげだったのだった。全ての事情を知り、特殊部隊の仲間入りを果たすコニー。
証言を基に謎を解いていくミステリーだが、お互いに本性が分かっているトラボルタと隊員役の2人の会話が、あそこまでこじれる意味がよく分からなかった。ラストで「実はこういうことでした〜」ってのをやりたいがために、物語半ばのつじつまが合わなくなってると思う。
全員訓練兵なので、外見での区別が付かず、誰が誰なのか置いづらいのも難点。
トラボルタは2001年に「Swordfish」にも出ていて、「ラストの裏切り」系映画として共通してるかなーと思ったんだけど、こっちは分かりづらかった。