映画「Book of Eli ザ・ウォーカー」を観た

2010年。ジョエル・シルバー製作。デンゼル・ワシントン主演。

舞台は戦争によって文明が滅びた後のアメリカ。デンゼル・ワシントンは「本を西に運べ」というお告げに従い旅を続けていた。

デンゼル・ワシントンが立ち寄ったのは、ゲイリー・オールドマンが取り仕切る街だった。ゲイリー・オールドマンは「ある本」を手に入れ、それを利用して独裁組織を作ろうとしていた。

ゲイリー・オールドマンは、旅人デンゼル・ワシントンが、自分の求める「本」を持っていることに気付き、強奪を企てる…。


退廃的な世界観は「マッド・マックス」みたいだが、カーアクションではなく「殺陣」のアクションがカッコいい。

ゲイリー・オールドマンが探している「本」が「聖書」であることはすぐに推測がつくのだが、ラストはちょっと意外だった。

以下ネタバレ。


ゲイリー・オールドマンはデンゼル・ワシントンをもてなす。お抱えの娼婦クローディアの娘ソラーラをデンゼルの部屋に向かわせ、本を盗ませようと画策するが失敗。ゲイリーの言いなりはウンザリで、自由を求めていたソラーラはデンゼルについていって街を出ることにする。

デンゼルとソラーラは老夫婦の住む家に立ち寄り、水をもらおうとする。するとそこにゲイリー・オールドマンが追ってきた。銃撃戦の末、デンゼルは撃たれてしまい、デンゼルが持っていた本は奪われてしまった。

ソラーラはゲイリーの手下に捕らわれるが脱走。デンゼルを救いに戻るとデンゼルの姿はなく、腹を撃たれた重傷のまま、歩きだしていた。二人はサンフランシスコのアルカトラズ島に到着する。

一方、ソラーラとデンゼルの追跡を止めたゲイリーは、デンゼルから奪った「本」=「聖書」を開いて仰天した。その本は点字で書かれていたのだった。

アルカトラズ島には戦前の品々が所蔵されており、この島を組織する管理者はかねてから「聖書」を探し求めていたという。盲目だったデンゼル・ワシントンは、暗記していた聖書の内容を読み上げ、それを管理者が筆記していった。

そして無事聖書が製本され、文明の再生に貢献したデンゼルは、静かに息を引き取る。彼の雄姿を見たソラーラは旅に出る。


…というワケで、座頭市でした。

大変おもしろかった。