映画「Vengeance ヴェンジェンス」を観た

2017年。ニコラス・ケイジ主演。

銃の腕に優れ、優秀な軍人で現在は刑事として働くニコラス刑事。ある日、彼はバーでシングルマザーの金髪女と出会う。ニコラス刑事もまた妻を亡くした男だったため、お互いの辛さを共有できそうだと感じていた。

金髪女は、娘を連れてビアパーティで酒を飲みまくり、暗い夜道を帰っていたところ、街のチンピラたちに暴行・レイプされてしまう。娘も軽い怪我を負い、金髪女は一時昏睡状態に陥ってしまう。

ニコラス刑事は犯人たちを迅速にとっ捕まえたが、敏腕弁護士のドン・ジョンソンの巧みな話術により無罪を勝ち取る。釈放されたチンピラたちは金髪女の家猫を殺したり中傷したりとやりたい放題。

さすがに頭に来たニコラス刑事は、夜な夜な犯人たちを射殺して回る。

手出しをするチンピラたちがいなくなり、街を出て生活をやり直そうとする金髪女と娘。「ニコラス刑事は本物の英雄よ」と言い残し二人は引越していくのであった。


…えっ、急じゃない?

というあらすじ紹介に見えるだろうが、ホントにこんな感じで進む。

ニコラス刑事と金髪女が仲良くなる感じの描写も薄いし、犯罪者がのうのうと生きているのに激しい怒りを覚えるのは分かるが、見ず知らずの母娘のために私刑を食らわすか?ニコラスの動機が微妙。

いやーな弁護士ドン・ジョンソンが立ち回る裁判のシーンは、長くイラつく。それに対して復讐のシーンはラスト30分でちょちょいとやってのけちゃうので、カタルシスも少ない。

金髪女のバカさ、金髪女の母親のバカさ、チンピラの家族のバカさ、どれもこれもイライラするだけで物語になんの影響もない。金髪女の母親は飼い猫が失踪してるのに気にせず引っ越せちゃうのか?!(猫はチンピラに殺されて、娘が庭に埋めて供養した、心配をかけまいと母や祖母には「知らなーい」と嘘を付いていた)

なんか色々中途半端でよく分からない映画だった。見なくてよし。

↑こんなシーンねぇんだがwww