映画「Just One of The Guys 彼女はハイスクール・ボーイ」を観た

1985年。Netflix で2019年11月末まで閲覧可能、となっていたので観てみた。

女子高校生のジョイス・ハイザーはジャーナリストになるのが夢で、新聞社のインターンに応募するが「女の子」であるために落選してしまう。学校の先生にも「君は美人なんだし、モデルでもやったらどうだ?」とまで言われてしまう。

だったら男になれば良いのか、と、ジョイスは男装して隣の高校に転校する。そこで出会ったリックという男子はシャイボーイで、プロムを間近に控えても女の子を誘えないでいた。そこでジョイスが髪型やファッションをコーディネートしてあげると、本人も自信が付いたようで、ついに意中の女子・デボラをプロムに誘い、快諾してもらえたのだった。

デボラは校内一のワルガキ・グレッグと付き合っていたが、あまりにも筋肉バカなグレッグに愛想を尽かして別れていた。嫉妬に燃えるグレッグは、海辺で開催されたプロムの会場で、リックにちょっかいを出す。ジョイスが止めに入るが、豪腕のグレッグに担がれ、投げ飛ばされてしまう。起き上がったリックはグレッグに立ち向かい、見事ノックアウトする。

男性として過ごしながらも、リックへの想いが募っていたジョイス。海から這い出たジョイスは、リックに胸を見せて女性だとバラし、告白する。驚きとともに、これまで嘘をつかれていたショックから、リックはジョイスを振ってしまう。ジョイスは学校を去った。

女性の姿に戻り、元の学校に戻ったジョイスは、一連の経験を記事にし、コンテストに応募する。記事は見事選ばれ、学校の先生も「素晴らしい出来だ」と褒め、先日の発言を謝罪する。

記事は評価されるも、失恋のショックからは立ち直れていないジョイス。ある日、街で弟と待ち合わせをしていたところ、リックが現れる。「君は女の子だから、今度は僕がエスコートするよ」リックとジョイスは二人、ドライブに出かけるのだった。


ザ・80年代って感じのラブコメで面白かった。特に主人公テリーの弟を演じる、ビリー・ジャコビーの「思春期の男子」が最高だった。

ストーリーは面白いが、見せ方がイマイチに感じた。例えば、テリーが好意を寄せていることが分かるのは、プロム前日に女友達と話しているシーンあたりなので、見ている方からするとちょっと急に感じる。テリーがリックにオシャレを教えたシーンなんかも、いきなりオシャレになったリックと二人で歩いているシーンになっているので、テリーがリックに想いを寄せ始めるタイミングが描かれていないように感じるのだ。だから例えば、服を選んだり美容院に行ったりしているシーンが挟まって、テリーが「カッコよくなったじゃん!」みたいなシーンがあったりすると、恋心が伝わりやすいかな、と思ったり。

でもこの荒削りなストーリーも80年代って感じで Good。音楽やファッションも時代を感じるモノで、たまらん。