映画「Revenant レヴェナント 蘇えりし者」を観た
2015年。実在の罠猟師「ヒュー・グラス」を題材にした映画。レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ出演。
19世紀前半、アメリカの極寒地域で毛皮ハンターの一団が襲撃を受ける。ハックス将軍ドーナル・グリーソン率いる数名の部隊は、命からがら逃げ切った。
ハンターの一人、ディカプーも、先住民の妻との間にできた息子とともに、ハックスの部隊でガイドをしていた。しかし道中、ディカプーはクマに襲われ重傷を負ってしまう。瀕死の彼を連れて山岳地帯を越えるのは不可能と判断し、隊長のハックスは彼の最期を看取る者を募る。そこで手を挙げたのは、ディカプーの息子、彼を慕うウィル・ポールター、そして報酬に釣られたトム・ハーディの3人だった。
しかしトムハは自己中なので、ディカプーの息子を殺し、ウィルを騙して連れていき、ディカプーを一人見捨てて逃げてしまう。
一部始終を見ていたディカプーは奇跡的に一命をとりとめ、道中の様々な困難を切り抜けながら、復讐のためトムハを追いかける。
ハックスが先に戻っていた基地に、トムハとウィルが戻る。ディカプーの最期を看取ったと主張しトムハは報酬を得るが、そこにディカプーが舞い戻る。するとトムハは逃げ出し、追いかけてきたハックスを殺す。
そこでディカプーはハックスの遺体を利用して罠を仕掛け、トムハと一騎打ちの乱闘に持ち込む。互いに大怪我を負いながらも、トムハを川に流すと、それを見ていた先住民がトムハを殺してしまった。この先住民は連れ去られた娘を探しており、道中ディカプーがその娘を助けていたので、ディカプーのことは見逃してくれたのだった。
息子を殺された復讐を果たし、再び歩き出したディカプーの前に、亡き妻の幻影が見えた。
いや〜物凄い迫力とリアリティ。超広角カメラで長回し撮影するシーンが大量で、レンズに汚れや水滴が付着する「あえて」の演出が、さらにリアリティを感じさせる。
ディカプーだけでなく周囲の脇役陣も、相当な体当たりの演技を強いられている様子。クマに襲われるシーンや戦闘シーンは、作り物と思っていても手に汗握る。
ディカプーの驚異的な生命力なんなんじゃ?と思ったが、ヒュー・グラスという実在の人物の逸話を盛り込んでいるみたい。その言い伝えがだいぶ盛られている可能性があるし、息子とか実際はいなかったみたいだけど、よくできた映画だった。