Ubuntu 18.04 + US キーボードで日本語入力環境を整える
Ubuntu 18.04 をインストールした、US 配列の ThinkPad X250 で、自分の理想の日本語入力環境を整えていく。
目次
自分の日本語入力環境
自分がコレまで MacOS や Windows で整えてきた日本語入力環境をおさらいする。
- US キーボードを使用する (「半角 / 全角」キーなどが存在しない)
- IME には「Google 日本語入力」を使用する
- MacOS の場合は左右の Cmd キー、Windows の場合は左右の Alt キーで、IME のオン・オフを切り替える
- MacOS では「Karabiner-Elements」と「英かな」の併用で実現している
- Windows では AutoHotKey の「Alt-IME」というプラグインで実現している
- 万が一これらのツールが効かなくなった場合は、
Control + Space
で切り替えられるようにしておく
ということで、Ubuntu 環境でもコレに近い環境を実現したい。
実現方針
以下のような方針で実現していこうと思う。
- Linux には「Google 日本語入力」はなく、オープンソース版の「Mozc」を代わりに使用する
- Linux には、IME のオン・オフなどを管理する「インプット・メソッド」という概念・ツールが存在する。コレには Fcitx を使う (Ibus よりも柔軟で使いやすいらしい)
- Alt キーでの切り替えは、どうも Fcitx で実現できるようなので、試していく
- コレが万一できない場合は
Ctrl + Space
で切り替えられるようにしておく
- コレが万一できない場合は
セットアップ手順
まずは以下のソフトをインストールしていく。
- Fcitx
- Fcitx 設定
- Fcitx 本体と、設定画面を開くためのパッケージ
- Ubuntu ソフトウェアからダウンロードできる
- もしくは
$ sudo apt install fcitx fcitx-configtool
- Fcitx-Mozc
$ sudo apt install fcitx-mozc
でインストールする
インストールが終わったらいったん「再起動」する。
- 設定 → 地域と言語 (
gnome-control-center region
) → 入力ソース- 「英語 (US)」→「mozc-jp」と並べておく
- 入力メソッド (
im-config
) : Ubuntu 標準搭載- fcitx を選択する
- もしくは
$ sudo im-config -n fcitx
インプット・メソッド設定を変更したらまた「再起動」する。
再起動後、「Fcitx 設定」を開く。
- 「入力メソッド」タブ
- 「キーボード - 英語 (US)」を一番目に配置する
- 「Mozc」を2番目に配置する
- 「全体の設定」タブ
- 下部の「Show Advanced Options」にチェックを入れ、全ての設定を出す
- 入力メソッドのオンオフ :
Ctrl+Space
とAlt+バックスラッシュ
を設定しておく (お好みで) - 入力メソッド起動のその他のキー : 無効
- 入力メソッドをオンに :
Ralt
(右 Alt キー) - 入力メソッドをオフに :
Lalt
(左 Alt キー)
最後の2つ、「入力メソッドをオンに / オフに」の設定がミソ。コレのおかげで Alt 空打ちでの IME 切り替えができるようになる。
- 参考 : mac/linux/windowsに全対応した日本語入力切り替えキー - yhara.jp
- 参考 : Ubuntu 16.04で英語キーボードを使えるようにする方法 - Qiita
- 参考 : Ubuntuのシステム設定が起動しない/表示されない - vecterの日記
- 「システム設定」が開けなくなったら、ソフトウェアセンターで「unity-control-center」をインストールする
- 参考 : 【Linux】左右Alt空打ちでIME切り替え - 猫の手も借したい
- 参考 : Ubuntu18.04 USキーボードで日本語切り替えをaltキーで行う - Qiita