映画「Detroit デトロイト」を観た
2017年。
1967年に実際に発生した「アルジェ・モーテル事件」を描いた作品。監督がキャスリン・ビグローなので、いつものように誇張が多いのかなーという気もするが、リアリティはあった。
モーテルで発砲があったとして、白人警官が黒人市民3人を殺害した実際の事件。警官たちは無罪放免で終わるという、今では考えられない黒人差別の時代の事件が描かれている。
白人警官役のウィル・ポールターが死ぬほど憎たらしい。童顔なのに威張ってて役を通り越してムカついてしまうほど。
現場に偶然居合わせてしまった、黒人警備員のジョン・ボイエガの演技も良い。黒人として、迫害への怒りなどは勿論あるが、警察権力に歯向かっても命を落とすだけで何も変わらない、と考える青年。現場にいただけで何もしていないし、警察に対して協力的に接していたはずなのに、いつの間にやら黒人市民を殺害した容疑者として扱われ、焦りまくるシーンの演技は見もの。
いやーとにかくウィル・ポールターがムカつく。頭に来る映画だった。