映画「Ben Hur ベン・ハー」を観た

1959年。1907年の短編サイレント、1925年のサイレントに続いて3度目の映画化。このあと2003年にアニメ版、2010年にテレビ映画、2016年にジャック・ヒューストン主演で何度も映画化されていたりするが、恐らくこの1959年版が一番有名だろう。

舞台はキリストが生まれた紀元1年のイスラエルから始まる。キリストが生まれ26年が経った頃、チャールズ・ヘストン演じるベン・ハーというユダヤ系の若者が、帝政ローマによる弾圧に反発し、奴隷の身分に落とされる。彼は過労死寸前のところを「ある男」に助けられ、水をもらう。

なんやかんやあって、ベン・ハーはローマに戻って市民権を取り戻し、生き別れた母や妹を探すが、そこでエスターという女性と出会う。エスターは感染症に侵された母と妹に偶然出会っており、ベン・ハーを心配させまいとする二人の申し出により、「二人は亡くなったそうだ」とベン・ハーに伝える。

怒りに燃えるベン・ハーは、自分を奴隷に落とし、母と妹を奪ったローマの軍司令官スティーヴン・ボイトとの戦いを決意する。アラブの富豪ヒュー・グリフィスの下に雇われ、戦車競走に参加する。からくもベン・ハーが勝利し、スティーヴン・ボイトは戦車に轢き潰される。

瀕死のスティーヴン・ボイトは「お前の母と妹は生きている」と伝える。それを聞いたベン・ハーはエスターの後を追って母と妹の姿を目にし、家族を不幸にしたローマを憎む。

その後、近所の丘でイエスとかいう男が磔にされると聞いてヤジウマに訪れたベン・ハーは、そのイエスという男が、かつて過労死寸前の自分を助けてくれた人物だったと知る。十字架に磔にされたイエスの言葉を聞いて、自分の中の憎しみが消えたベン・ハー。さらに、直後に雷雨が鳴り響くと、母と妹の感染症が治癒。ベン・ハーは母と妹と再会したのだった。


宗教色が濃い上に、全部で3時間半もある映画なので、見るのがかなり億劫。チョー分かりづらいけど、ベン・ハーってユダヤ人がイエス・キリストに救われたって話。

戦車競走のシーンのスタントがよく語り草にされる。それ以外にも大掛かりな美術セットが見もの。長くてダルいけど、一度は見ておいてもいいかも。