映画「Kramer Vs. Kramer クレイマー、クレイマー」を観た

1979年。

ダスティン・ホフマン演じるテッド・クレイマーは、妻のメリル・ストリープ改めジョアンナ・クレイマーと、息子のジャスティン・ヘンリーとの3人家族。だが、仕事ばかりのダスティン・ホフマンはある日ついにメリル・ストリープから離婚を切り出される。しかもメリル・ストリープは息子を置いて出て行ってしまった。

今まで育児を任せっきりにしていたため、ダスティン・ホフマンはフレンチ・トースト一つまともに作ってやれない。仕事と育児の両立に苦労しながら、なんとか1年が過ぎた。

ある日、ジャスティン・ヘンリーは公園のジャングルジムから転落し怪我をしてしまう。その直後、会社からは「仕事に身が入っていない」といわれダスティン・ホフマンは解雇されてしまう。さらに、いまさらメリル・ストリープが現れ「私には息子が必要だ」などと言い始める。こうして「クレイマー対クレイマー」の、親権争いの裁判が始まった。

ダスティン・ホフマンは急いで就職先を探したりしたものの、結局親権はメリル・ストリープに渡ることになる。

息子を引き渡す当日の朝。最初はロクに作れなかったフレンチ・トーストを慣れた手つきで作ってやり、息子と最後の食事をとる。そこにメリル・ストリープが現れるが、彼女は「息子にとって一番良い居所はあなたのところだ」と言い、息子を引き取るのを止めることにする。ダスティン・ホフマンは「君と息子の二人で話してくるといいよ」と言って、部屋に向かうメリル・ストリープを見守るのだった。


何度か観たことのある名作。

今のご時世だと「家事にかまけて仕事を疎かにするな!」なんてセリフ、なかなか聞かない気もするけど、欧米はどうなんだろうね?

映画が「子供を捨てて出ていくメリル・ストリープ」から始まるので、なんとなくメリルが悪者にされてるけど、それまで育児を任せっきりにしてきたホフマンを描いたら、もっと見え方も違うかと。うつ状態になっていたメリルが2年くらいかけて一人になってきたら治ってきて、息子とは一緒にいたかったけど断腸の思いで断る、というラストなワケで。

夫婦としての生活は修復できないだろうし、子供のために再婚という選択肢はなさそうだけど、コレもまた子供を大切に思うそれぞれの親のあり方の一つかな、とも思った。