映画「All The President's Men 大統領の陰謀」を見た
1976年。その4年前の1972年に始まった「ウォーターゲート事件」を描いた作品。
1972年、ワシントン D.C. の「ウォーターゲートビル」にある、民主党の本部オフィスに忍び込んだ輩が逮捕された。ワシントン・ポスト紙の新米記者のロバート・レッドフォードは、この事件を取材することになる。逮捕された輩の一人が元 CIA と分かり、この事件の裏には大きな陰謀が隠れていると推測する。
ロバート・レッドフォードは先輩記者のダスティン・ホフマンとタッグを組み取材を続けるが、政府は事件を隠蔽し、調査は困難を極めた。しかしそこに、謎の情報提供者「ディープ・スロート」からの連絡があり、当時現職の共和党・リチャード・ニクソン大統領の選挙資金を調べると不審な点が見つかり、事件の全貌が明らかになった。ニクソンの補佐だったハリー・ハルデマンが指揮を執り、敵対する民主党の情報を盗むため、ウォーターゲートビルに忍び込んで盗聴器を仕掛けようとしていたのだった。
レッドフォードとホフマンはこの真相を記事にして公表するが、他のマスコミは黙殺、ホワイトハウスからは名指しで批判された。ニクソンは CIA や FBI を牛耳り、ワシントン・ポストの幹部すらも監視されていることが分かるが、編集主幹のベン・ブラッドリーは二人に対し、「報道の自由」を守るため戦い続けよう、と話す。
1973年にニクソンが再選を果たした頃も、二人は記事を執筆し続けた。その報道が徐々に世論を動かし、ニクソンはついに1974年に辞任に追い込まれたのだった。
1972〜1974年の出来事を1976年に映画化するって、かなり早いよねぇ。当時見てたら物凄いリアルなライブ感があったんだと思う。
まだ見てないのだが、2017年の「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」は、このウォーターゲート事件の少し前を描いており、ジェイソン・ロバーズが演じてたベン・ブラッドリー編集主幹を、トム・ハンクスが演じてるらしい。
今になって見ようとすると、事件の概要を知っておかないと理解が追いつかないかと思うので、視聴の際は Wikipedia を一読しておくと良いかと。