映画「Lolita ロリータ」を見た
1961年。スタンリー・キューブリック監督。「ロリコン」という言葉の元ネタであるロリータを演じたのはスー・リオンという女優で、当時15歳。
大学講師のジェームズ・メイソンは、アメリカの下宿先を探す中で「ロリータ」と呼ばれる13歳の少女に出会い、一目惚れする。ロリータの近くにいたいがために下宿先を即決すると、ロリータの母から言い寄られてしまう。そしてロリータの母と結婚するが、メイソンの日記を読んで本心を知った母はショックを受け、家を飛び出すと事故死してしまう。
ロリータを迎えに行ったメイソンは、成り行きでロリータと同じホテルの部屋に泊まる。翌日、母が亡くなったことをロリータに伝え、ロリータを守ることを決心する。
しかし、そのホテルで出会ったピーター・セラーズという男がロリータにちょっかいを出し、メイソンの前から姿を消してしまう。
数年後、メイソンはロリータからの手紙を受け取り会いに行くと、ロリータは田舎者と結婚し妊娠していて、金に困っているという。ピーター・セラーズはロリータに手を出すがすぐに捨ててしまい、今に至るということだった。
「こんな生活より、私と一緒に暮らそう」と迫るメイソンだが、ロリータは「あなたと暮らすよりココが良い」とバッサリ。するとメイソンはメソメソと泣きながら金を渡し、逃げるように立ち去っていった。
その後、メイソンはピーター・セラーズの屋敷を見つけ、彼を射殺。逮捕されるが裁判の直前に病死するのだった。
さすが「ロリコン」の元ネタ、ジェームズ・メイソンの気持ち悪いこと。w
当時の「ヘイズ・コード」(自主規制) の流れから、原作で表現されているような性的な描写は入れられなかったようで、終盤にロリータがどうしてあそこまでメイソンを拒絶したのか、というところがふんわりする気もする。
ロリータはハンバートと関係を持ち、キルティに雑にヤリ捨てられていく中で、金と身体の交換取引のような生活に戻るのを嫌うようになったのだと思う。