映画「V For Vendetta V・フォー・ヴェンデッタ」を観た
2005年。当時話題になったね。
舞台は近未来。第三次世界大戦が起こり、イングランドは独裁政権になり、外出禁止令が出されていた。
テレビ局で働くナタリー・ポートマンはその外出禁止令を破って外出していると、秘密警察に見つかってしまう。そこに、ガイ・フォークスの仮面を被った謎の男が現れ、彼女を救い、さらに目の前で爆破テロを引き起こす。
翌朝、テレビ局は電波ジャックを受け、「V」の声明が全国放送された。V の逃走中にこれまた偶然居合わせたナタリー・ポートマンは、なりゆきで V の逃走を手伝ってしまい、V のアジトにかくまわれる。
こうして V との奇妙な共同生活が始まる。軟禁状態ながら料理を振る舞われ、次第に V に好意を抱き始めるナタリーだったが、V は夜な夜な出掛けて独裁政権の党の幹部たちを暗殺していく。ナタリーはその異常な行動に恐怖を感じ逃走を図るが、逮捕され独房に入れられる。拷問を受ける中、独房で同性愛者ということで逮捕・処刑された女優の日記を見つけ、それに勇気をもらって拷問を耐え抜く。
しばらくすると、突然ナタリーは解放される。一連の逮捕・拷問劇は V が仕組んだことで、ナタリーの精神を鍛えるために自身と同じ経験をさせたのだという。V は、現在独裁政権を握るサトラーによって、人体実験の被験者にされたことから、サトラーへの復讐 (Vendetta) を計画していたのだった。
V の声明を聞いて、ロンドンの国会議事堂に集まる国民たち。その最中、V は地下鉄の廃駅でサトラーを処刑し、手下たちも華麗に抹殺する。しかし致命傷を負ってしまった V は、ナタリーに頼んで列車に乗せてもらう。
するとその列車は国会議事堂の地下で爆発し、国会議事堂が吹き飛ぶ。V の復讐は果たされ、独裁政権は国民の目の前で崩壊したのだった。
あらすじはめっちゃ端折った。前知識がなくどんな映画なのか分からずに観始めたのだが、とても面白い映画だった。
ガイ・フォークスの仮面はこの映画でデザインされたモノが、現在は有名になっている。独裁政権に抗議する参加者たちがこのマスクを付けて集結している様子から、アノニマスなどの集団がモチーフに使うようになったみたい。
V を演じたのは、エージェント・スミスことヒューゴ・ウィーヴィング。劇中一度も顔を見せないので誰だか分からないのだが、とてもスタイリッシュで惹き込まれる。おどろおどろしい映画ではなく、ダークヒーローモノとして楽しめるので、観たことない人は是非。