映画「Eraser イレイザー」を見た

1996年。アーノルド・シュワルツェネッガー主演。

証人保護プログラムのエージェントであるシュワは、証人を狙う連中を抹殺し、証人の死を偽装することで保護するなど、華麗な腕さばきを見せていた。

ある日シュワは、軍事企業の陰謀を掴んだヴァネッサ・ウィリアムスを保護する。その陰謀の首謀者は国防次官で、さらにシュワの先輩である連邦保安官のロバートらもグルであった。組織の身内を頼れないシュワは、かつてシュワが救った証人の一人であるロバート・パストレリに協力を要請し、ヴァネッサと3人だけで、陰謀の証拠が記録されたディスクを追いかける。

ディスクの内容を解読すると、奴らはロシアのマフィアと武器を密売していることが発覚。追手と銃撃戦になるが、シュワから連絡を受けていた本部長のコバキヨジェームズ・コバーンが駆けつけ、ロバートらは逮捕される。

ロバートや国防次官らは起訴されるが、裁判は有罪に持ち込むのが難しい状況であった。彼らが裁判所を出ると、証人のヴァネッサやシュワたちが乗り込んだクルマが爆発。証人が消えたことで連中は喜ぶが、話を聞くと誰も爆破を計画・指示していなかったことが分かる。

では誰がヴァネッサを暗殺したのか…?

疑問が浮かんだ直後、彼らが乗るクルマは踏切の真ん中で急停車する。ドアにはロックが掛けられ、運転手になりすましていたロバート・パストレリはそそくさと退散する。

シュワは動転する連中に電話をかけ、「お前たちは消去された」と告げる。クルマに列車が衝突し、彼らは死亡。

シュワはヴァネッサが待つクルマに戻る。「3人はどうしたの?」と聞くヴァネッサに、シュワは

「見送ってきたよ」

と言い、クルマを走らせるのだった。


が楽しめる一品。

「カバンにしてやるぞ」

(ワニ誘い出しておいて射殺って酷いよね…)

フリーフォールのスタントシーンで、明らかにシュワではないスタントマンの顔が映る。幼い頃にコレを見て、「あぁ、俳優のように表に名前が出ないけど、こうして裏方で頑張っている人もいるんだなぁ」と、なんだか愛おしい気持ちになったのを覚えている。

「ゲットスマート」や「クリフハンガー」のスタントシーンを担当したノーマン・ケント・プロダクションが携わっている模様。シュワ役はいつものピーター・ケントさんかしら。

シュワちゃん全盛期の一作だが、「ラスト・アクション・ヒーロー」や「トゥルーライズ」などと比べると、今ひとつシュワの魅力が表現できていない感が。そこまで荒唐無稽な最強キャラにも振り切れていない感じ。でも好きな映画。w