LAN 内の Windows と Mac でフォルダを共有する手順おさらい

LAN 内の Windows と Mac とで、双方のドライブにアクセスできるようにしたい。いわゆる 「共有フォルダ」設定 というヤツの手順を紹介する。

検証した OS は Windows10 と MacOS Catalina だが、多少古い OS でもほぼ変わりなく設定できるかと。

目次

Windows 側の共有フォルダ設定

まずは共有フォルダ機能自体を有効化する。

  1. コントロールパネル → ネットワークと共有センター → 共有の詳細設定の変更 と進む
  2. 「ファイルとプリンターの共有を有効にする」などにチェックを入れる
    • 「プライベート」「ゲストまたはパブリック」「すべてのネットワーク」とあるが、とりあえず全部共有系を有効にすれば良い
    • パスワード保護、暗号化は付けておいて良い

続いて、ドライブやフォルダを共有する。以下はドライブ全体を共有する手順だが、フォルダ単位も似たような感じでできる。

  1. エクスプローラでドライブを右クリックし「プロパティ」を開く
  2. 「共有」タブ → 詳細な共有 と進む
  3. 「このフォルダーを共有する」にチェックを入れ、任意の名前・共有上限数を設定する
  4. 「アクセス許可」ボタンより 「Everyone」に「フルコントロール」 を設定する

コレで、入力した「共有名」が、相手側からはルートフォルダ名のように見えるようになる。

最後に、コンピュータ名とワークグループ名を確認しておく。

  1. コントロールパネル → システム と進む
  2. 「コンピュータ名」と「ワークグループ名」が表示されるので確認しておく

コンピュータ名は任意の分かりやすい名称に変えておくと良いだろう。「ワークグループ名」はデフォルトで WORKGROUP になっていると思うので、そのままであることを確認する。

Mac 側の共有フォルダ設定

続いて Mac 側。まずは「ファイル共有」機能を有効にする

  1. システム環境設定 → 共有 と進む
  2. この画面で Mac の「コンピュータ名」が確認できるので控えておく
  3. 「ファイル共有」にチェックを入れて有効化する
    • 「共有フォルダ」のパーミッションはよしなに。Windows でいう「パブリックフォルダ」相当の設定
  4. 「オプション」を開き、「SMB を使用してファイルやフォルダを共有」などにチェックを入れる
    • 「Windows ファイル共有」にユーザアカウントが見えていたら「オン」にしておく

コレで設定は完了。コンピュータ名も確認できただろう。

続いてワークグループの確認。

  1. システム環境設定 → ネットワーク と進む
  2. 使用しているネットワークの「詳細」ボタンを押下する
  3. 「WINS」タブで「ワークグループ」名が、Windows 側で確認したのと同じ「WORKGROUP」になっていることを確認する

ココを揃えておく必要がある。

Windows から Mac の共有フォルダにアクセスする手順

Windows から Mac へと接続する手順。

  1. エクスプローラを開き、「マイネットワーク」を開く
  2. 検索にしばらく時間がかかるが、「コンピュータ」に Mac のコンピュータ名が表示されるはず

手作業で追加する場合は次のとおり。

  1. 「PC」を右クリックするか、リボンの「コンピュータ」タブから「ネットワークの場所を追加する」を選択する
  2. ウィザードにて \\【Mac のコンピュータ名かプライベート IP アドレス】\【共有フォルダ名】 と入力する

このようにしても接続できる。

Mac から Windows の共有フォルダにアクセスする手順

逆に、Mac から Windows へと接続する手順。

  1. Finder を開き、移動 → サーバへ接続 と進む
  2. smb://【Windows のコンピュータ名かプライベート IP アドレス】 と入力して接続する
  3. パスワードを求められたら、Windows アカウントの名前とパスワードを入れる
  4. 「マウントするボリュームを選択肢てください」と聞かれるので、「共有フォルダ」設定を行った時に入力した「共有名」を選択する

コレで「共有」内に Windows PC が表示され、共有フォルダにアクセスできるようになった。

以上

これらの設定は、Windows 同士、Mac 同士で共有フォルダを有効にする際も使える。環境に応じて公開範囲などは制御しておこう。