Raspberry Pi 4 に RetroPie を入れてレトロゲーをやってみる

Raspberry Pi 4 の RAM 4GB モデルを買ったものの、用途が思い付かずほったらかしになっていた。巷では RG350M とか RK2020 とかいう、エミュレータを搭載した Linux ポータブルゲーム機が流行っているらしく、ラズパイで似たようなことができないかと思い、今回 RetroPie を入れてみることにした。

目次

RetroPie とは

RetroPie は、Raspbian OS 上に複数ハードのエミュレータ一式を導入できるツール。

本来、ゲームのエミュレータは個別に開発がされていて統一感がないワケだが、ユーザと各エミュレータの間を取り持つ RetroArch という仕組みがあり、コレが UI を統一してくれている。

RetroArch が提供するホーム画面は PlayStation 風のモノになっていて、ココから全体設定をしたり、ハードを選択してゲームを開始したりできる。

しかし RetroArch のホーム画面はキーボード操作が前提になっていて扱いづらい場合もある。そこで RetroPie では、EmulationStation というフロントエンドを用意していて、コチラはジョイパッド (コントローラ) で操作できる UI を提供している。

RetroPie は、これら RetroArch と EmulationStation を統合してインストールできる仕組みだ。

RetroPie をインストールする

本稿執筆時点の RetroPie は v4.6 になっていて、Raspberry Pi 4 に正式対応したバージョンになっている。

GitHub に用意されているセットアップ用プロジェクトを使ってインストールを進めていく。以下、ラズパイ4のターミナルで作業。

# 各種パッケージを更新しておく
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get dist-upgrade -y

# Git が未導入であればインストールする
sudo apt-get install -y git

# 任意のディレクトリに移動し、セットアッププロジェクトを取得する
$ cd ~/
$ git clone --depth=1 https://github.com/RetroPie/RetroPie-Setup.git
$ cd RetroPie-Setup/

# セットアップスクリプトを起動する
$ sudo ./retropie_setup.sh

古い文献では、ラズパイ4向けの開発ブランチに git checkout fkms_rpi4 するような記述も見られたが、現在はそのようなブランチはなくなっており、master ブランチを使用して問題ない。

セットアップスクリプトを起動すると TUI が表示される。初回は

を選択し、フルインストールされるのをしばし待つ。

フルインストールが終わると同じ TUI 画面に戻ってくる。特に他に設定がなければ終了する。

Samba を有効化する

ラズパイに ROM ファイルを持ち込んだりする時に、Samba でディレクトリ共有しておくと楽だろう。RetroPie には Samba をセットアップする機能も用意されているので、お好みで有効化しておこう。

retropie_setup.sh の TUI で Configuration / tools を選択し、次の画面から samba - Configure Samba ROM Shares を選択する。そして Install RetroPie Samba shares を選択すれば、Samba と共有ディレクトリの設定が一気に行われる。

RetroPie の起動方法を設定する

RetroPie (実際は EmulationStation の UI) をどのように起動するかを設定できる。

Raspbian OS の起動画面をすっ飛ばして、いきなり RetroPie を開くようにすれば、ラズパイをゲーム専用機にできる。たまにゲームがしたいだけなら、今までどおり Raspbian OS のデスクトップが開くように設定できる。

retropie_setup.sh の TUI で Configuration / tools を選択し、次の画面から autostart を選択する。次の画面で、

を選択すればいきなり RetroPie が開く挙動になるし、

を選択すれば pi ユーザでログインした状態で Raspbian OS のデスクトップが開く挙動になる。

手動で RetroPie を立ち上げる際は、ターミナルで $ emulationstation と打ち込めば EmulationStation が起動する。

各種設定が終わったら TUI を終了し、一度再起動をかけておくと良いだろう。

EmulationStation は初回起動時の操作に注意

セットアップが完了したら、EmulationStation を起動してみる。初回はコントローラの設定があり、ココの操作が戸惑うので注意して操作する。

今回はとりあえずキーボードで初期設定を行うことにする。

EmulationStation が起動したら、初回は「Welcome」画面が開くはず。

No gamepads detected

Hold a button on your device to configure it.
Press F4 to quit at any time.

と表示されていると思うので、キーボードの何らかのキーを長押しして、キーボードを選択する。

次に「Configuring」画面に移動したら、ココからの操作は慎重に行う。

D-Pad (十字キー) の上から順に、押下したキーが適用される。途中での訂正が効かず、間違えても一旦最後まで設定し終えないといけないので慎重に設定していく。

ひととおりの設定が完了したら、設定したキーに応じて、十字キーの上下で項目移動「OK」ボタンの選択は A ボタンで行うことになる。「A ボタンに設定したキー」を押下しないと「OK」が押せないのが罠。適当に Enter や Space キーを押して反応しなくてしばらくつまづいた。

設定を終えて「OK」ボタンを押せば、RetroPie のホーム画面に移動するはずだ。

ROM を何も用意していないと、何のハードも選択できないはずなので、Samba を経由したりして ROM を指定のディレクトリに入れよう。

遊んでみた感じ

自分は GB・GBC・GBA・FC (NES)・SFC (SNES)・N64 の ROM を入れて少し遊んでみた。

N64 以外はほぼ遅延もなく快適に遊べた。VNC でリモート操作してみたのだが、それでもスーファミ程度ならほとんど遅延がなく、シビアなアクションゲームでなければリモートでも遊べちゃいそうなレベルだった。

まぁ GPU がない普通のノート PC でもスーファミレベルなら問題なく遊べる時代なので、ラズパイ4ならこのくらいサクサク動くのは当たり前かなー、という感じ。

N64 は実用に達しない

問題は N64 だった。動きがカクカクで、遊べたもんじゃない。どうやらラズパイのハード性能的に限界らしい。

N64 のエミュレートは RK2020 が対応しているようだが、RK2020 は画面が小さすぎてどうだかなーという感じ。本当に遊びたいなら PC で遊ぶか…。w

以上

RetroPie v4.6 はラズパイ4へのインストールも簡単で、スーファミ世代ぐらいまでのゲームであれば何のチューニングもせずに快適にプレイできることが分かった。

ラズパイにモバブーと小型液晶とジョイパッドを繋ぎ、レトロゲームを楽しむとしよう。

参考文献