ウェブ縄文時代への回帰とな

1990年代末から2000年代前半くらいの、ブログや SNS が到来する以前の「個人ウェブサイト」「ホームページ」の雰囲気に回帰する流れが来ている。「ウェブ縄文時代」という表現は面白いが、的確だと思う。

自分も最近、SNS 疲れだったり、ブログやサイトって何だろう、自分は何でコレをやってるのかな、というところに思いを巡らせていて、個人サイトに戻りたい欲が出てきている。

そこで今回は、今までウェブ縄文時代や個人サイトへの回帰に言及された方々の記事を眺めて、色々と考えてみたい。(よせあつめブルース風)

「評価されない」ことが前提だと、評価されることをそもそも期待すらしないので、心がざわめかない。

昔は、誰々と言えばあのサイトといったアイデンティティが確立されていた。
今は多様多種のサービスが出ていて、あの人と言ったらこのサイト、という場が無くなってきている。

自己を取り戻すためにも、自分のサイトを持ちたい

この方は自分の記事に対するフィードバックを楽しめなくなり、個人サイトに移行したそうだ。

自分は1998年頃からインターネットに触れてきているが、アクセス解析や掲示板のコメント、ブログのトラックバックなどのフィードバックに対して、モチベーションが上がったり下がったりすることがなかった。年齢的に幼くて、周りの目を気にするだけの能力がなかったし、元々ウェブサイトを作り始めたのも、自分がやりたいことをやる場として始めたので、誰かに何かを言われても影響されなかったのだ。

だが、SNS を気にしてしまう習慣というか、癖みたいなモノはよく分かる。それに対して自分で良い気持ちがしていないことも、とても同意する。

プラットフォームが提供するサービスは便利だったりコンテンツを生産するモチベーションを与えてくれたりする反面、プラットフォームへの依存度が高まったり、ときにはプラットフォームがもたらすネットワーク効果が負の副作用をもたらしたりする。そういうのに疲れた人は自前でウェブサイトを運用するようになる。

プラットフォームの中でブログを書くと、自分の書いたものがプラットフォームの中の一コンテンツでしかなくなってしまう。自分のブログなのにどこかの知らない人が書いた記事が「関連記事」として表示されてしまう。自分はそういう場所には違和感がある。

インターネットの端っこにいる人たちから「ウェブ縄文時代」に退行していくのではないかと思う。

Twitter や Instagram といった SNS は、個人サイトや個人ブログをより簡単にしたモノだと思っていたけど、いつの間にかこれらは「個人を構成する一コンテンツ」ではなくて、「プラットフォーム」になってしまったと思う。

これらがメインストリームになるとは主張しないけど、過去のインターネットにあって一度は廃れてしまった色々について、いま良さを再発見している人々は存在する。個人的には、退行ではなく復興運動だと思っている。

ポートフォリオではない個人ウェブサイトが、どういうものだったか、はっきりと思い出せない。カウンターとかリンク集があったとか、フレームで作られていたとか、ウェブリングとか、些末なことは思い出せる。しかし、どういう雰囲気だったのかまったく思い出せない。

外に放つというより、内に向かうものだったような気はする。そういう感じが出していけるとうれしい。

ながしまきょうさんのサイトはずっと見ているけど、この方が自前のマイクロブログをやっているのを見て、自分もオレオレ・マイクロ・ブログを作ってみたりしていた。

こんな自論をブログで書いているとブーメランなのだが、ブログシステムに頼っていると、昔ながらの個人サイトの雰囲気を完全には取り戻せない気がする。昔の個人サイトは、トップページからカテゴリ別のページに飛んでいたし、更新履歴ページがあったし、コメントの類は「掲示板」に書いてもらっていた。それぞれが分離されていて、「そのサイトの管理者が書いたコンテンツを読む」か、「反応をする」か、というのはページ別に分かれていた。

今でもこのような個人サイトの雰囲気が残っていて、ガッツリ更新されているサイトとしては、伝説のスターブロブ2が分かりやすいのではないだろうか。まさに「内に向かうもの」だと思う。

各種ブログサービスとか Twitter とかその他 SNS とか、そういうのは、ないよりはいいけど、なんか違う。どう違うか、どう違うだろう。

情報を思い出すとき「xx さんのところで見たな」と思い浮かぶのは情報そのものよりも、そのページの外観と、そこに答えがあるという組合せだと思う。

ASPホスティングの個人ブログも、セルフホスティングの個人サイトも境界は技術的には曖昧で、しいていえばコンテンツを自分で所持しているといえるかどうか。「個人サイト」は閲覧者的には技術的に区別はつかず、どちらかといえば誰のブランドで発信されているかという印象的なものと思う。

確かに、情報を思い出す時に、人とサイトのデザインが連想されるのが、昔ながらの個人サイトだったと思う。

今みたいに静的サイトジェネレータも発展していなかったし、なんならわざとページごとに異なるデザインで作っている人もいたけど、「この人は花柄のファンシーなデザインが好きなんだな」「この人は黒いダークなサイトをよく作るな」みたいなのがあって、イロが出ていたと思う。

それと比べると、SNS は誰も大してデザインが変わらず、「Twitter の人」「Qiita の人」みたいになっちゃうので、個が薄れる感じ。

このあたりの記事も読んだ。みんな SNS に疲れたんだよきっと。そして自分も。


独自ドメインというのは、インターネットで自己を表現するために最も長らく使える ID だと思う。なるべく特殊でない、一般的な gTLD でドメインを取得しておけば、バックエンドは AWS で動かそうとレンサバだろうと、URL が保たれるから何だって良いワケだ。

独自ドメインを取らずにレンサバで運営していると、Geocities や Infoseek のように、サービスが死滅した時に URL が全く保たれない。だから、仮に現在はレンサバでホスティングしていても、フロントには独自ドメインを置いておきたいと思う。自分は Freenom でテキトーに取ったドメインくらいしかないので、そろそろコレ!という独自ドメインを取得したいところ。

Twitter や Facebook といった SNS は、一見なくならない気がしている。しかし、MySpace や 、del.icio.us は完全になくなった。コンテンツを控えていなかった人は自分のデータがまっさらに消えてしまうのだ。mixi、We Heart It、Tumblr など、かろうじて生きているが実質使われなくなったサービスというのも、時間の問題で、やはり栄枯盛衰あるワケだ。

ドメインがあれば、そうしたバックエンドのサービスの切り替えに対応しやすい。だから独自ドメインが欲しい。

自分のメインサイトとしては Neo's World があるが、コレは長らく XREA の無料サーバの URL で公開・運営している。幸い XREA は GMO グループで細々と生きているが、できれば独自ドメインを取っていきたいところだ。XREA サーバに愛着があるので、Value Domain でドメインを取って、XREA は広告なしの有料プランにしようかなとか思っている。CGI も使えるし SSH もできるので、ココをできるだけ自分のホームとして作り上げていきたいなと思う。


一方、今こうやってはてなブログで色々書いているのを、個人サイトに移行するとしたら、結構大変だと思う。

僕がはてなブログで気に入っているのは、

の2つだ。この2つははてなブログの努力の結晶だと思う。そしてコレを個人ブログで再現するのは大変そうだなと思う。WordPress ならある程度プラグインが揃っているかもしれないが、WordPress はブログ然としすぎていて自分は選びたくない。

ブログ的なコンテンツ置き場は静的サイトジェネレータで構築することになると思うが、その時にここらへんのデータをどうやって移行しようかなと思っている。「カエレバ風」のように、API を使ってツール化している人もいるし、自作してみるかなぁ。

そんな感じ。Twitter が凍結されたことで SNS は捨ててしまったし、ブログブログしたサイトももうそろそろ良いかなと思ってきた。Corredor は収入が良いのではてなブログを維持するかもしれないけど、それ以外の2ブログは個人サイトに移行したいかも。