Alwaysdata というホスティングサービスを使ってみた
Alwaysdata というホスティングサービスを見つけた。フランスで運営されているようで、日本語文献がほぼないのだが、面白い機能が多いので紹介。
機能概要
雰囲気は Heroku や Glitch のような、色んな言語が使えるホスティングサービスだが、昔ながらの「レンタルウェブスペース」に近く、常時起動できるようだ。使用できる言語は次のとおり。
- PHP
- Python
- Java
- Ruby
- Node.js
- Go
- Scala
- Erlang
- Elixir
- Lua
後でサーバ内部を見てみるが、Apache サーバに各言語のランタイムが最初からインストールされていて、Node.js のバージョンなんかも任意のモノが選択できる。
さらに、データベースも複数の中から好きなモノを選択できる。
- MySQL/MariaDB
- PostgreSQL
- MongoDB
- CouchDB
- RabbitMQ
- Redis
- Elasticsearch
- Memcached
イマドキっぽく、Let's Encrypt による SSL がデフォルトで対応している。
その他に面白いなと思ったのが、サーバに SSH 接続できる点。Shell In A Box というツールが最初から入っており、ブラウザ上からも SSH 接続できる。
メールアドレスを発行できたり、キャッシュ設定が出来たり、SFTP 接続もできたりして、自由度が高い。XREA サーバみたいな自由度がある。
コレだけ色んなモノが揃っていながら無料プランが存在するのが素晴らしい。スペースは 100MB と少なめではあるが、常時起動しておきたいウェブアプリを一つ置いておくだけなら、無料プランで登録すれば十分だろう。
無料プランならクレジットカード等の登録は不要、アカウント登録さえすればすぐ使えるので、まずは無料プランで始めて、後から有料プランにするのも良いだろう。以下にプラン一覧がある。
- Cloud pricing :: alwaysdata Documentation
- ディスク 10GB : 月8ユーロ・年80ユーロ
- ディスク 20GB : 月12ユーロ・年120ユーロ
- ディスク 50GB : 月25ユーロ・年250ユーロ
本稿執筆時点のレートでいくと、8ユーロは1,000円くらい、25ユーロで3,150円くらいらしい。
XREA との比較
このサイトは XREA で運営しているが、自由度が XREA に似ていたのでちょっと比較してみる。
- 言語
- XREA は CGI として PHP・Python・Perl 等に対応しているが、Node.js サーバなどを動かす設定は出来ない
- Alwaysdata の方が対応言語が多く、バージョン指定など柔軟性も高い
- データベース
- XREA は MySQL・PostgreSQL に対応
- Alwaysdata はその他に MongoDB や CouchDB など、もう少しモダンな DB にも対応している
- HTTPS (SSL)
- XREA も対応はしているが、通常は
https://ss1.xrea.com/ID.サーバー名.xrea.com/
という奇妙な URL でしか HTTPS を利用できない。実質的に、別途独自ドメインを設定する必要がある - Alwaysdata はサブドメイン形式の URL で最初から SSL 対応している
- XREA も対応はしているが、通常は
- SSH 接続
- XREA もできるが、接続元 IP の許可設定が必要で、若干不便
- XREA には Shell In A Box のような便利な接続方法はない
- ディスク容量
- 無料プラン : XREA は 1GB、Alwaysdata は 100MB で、XREA の方が容量は多い
- 有料プラン : XREA Plus は 100GB で年2,286円。Alwaysdata は年250ユーロ (約31,530円) で 50GB。Alwaysdata の方が容量が少なく割高
- 広告
- XREA の無料プランには広告が付く
- Alwaysdata は無料プランでも広告が付かない
ということで、Alwaysdata は対応言語が豊富で、SSH 接続の手軽さと広告がない点が良いが、ディスク容量が少ないところが気になる。
無料プランでも用途を絞れば色々使い道がありそうだ。
- Alwaysdata … 登録はコチラから
- neos21.alwaysdata.net … 一応作ったアカウント