映画「Firm ザ・ファーム法律事務所」を見た

1993年。トム・クルーズ主演。

ロースクールの優等生のトム・クルーズは、メンフィスの小さな法律事務所から破格の給料と手厚い福利厚生を提示され、就職を決める。

妻のジーン・トリプルホーンとともにメンフィスに移り住むと、田舎町の家庭的な雰囲気で温かく歓迎されるが、妻は同時に、その親切さに違和感を抱いていた。

トムが就職した直後、事務所の先輩2人が事故死したとの知らせを受ける。出張先のケイマン諸島で、ボートが爆発したのだという。上司ジーン・ハックマンの下で、トムは激務をこなしていた。

ある日、トムが深夜のカフェで仕事を進めていると、見知らぬ男 (エド・ハリス) が突然話しかけてきた。その男によると、この法律事務所では10年間に4人の従業員が亡くなっており、4人とも45歳以下の若さだったという。男の素性は分からないが、気になったトムは亡くなった4人の情報を調べる。彼らの業務履歴は事務所内のデータベースからほとんど削除されていた。

その後、トムはジーン・ハックマンとともに、ケイマン諸島に出張することになる。トムはケイマン諸島の事務所内に、死んだ弁護士の資料が隠されているのを見つけた。その資料には「租税回避」や「脱税」といった、いかがわしい単語が散見された。さらに、ボートのレンタル会社に尋ねてみると、爆発したボートに乗り込んだのはどうやら死んだ弁護士とは容姿の異なる人物だったようである。

不可解な点が段々と見つかり、混乱したトムは、ビーチのクラブを抜け出し、夜の浜辺を散歩する。するとそこに口論する男女がおり、トムが近付くと男性は逃げていった。トムは女性の傷の手当をしてやると、女性の誘いに流されて一夜を共にしてしまった。

トムは、出張から戻るとすぐ、刑務所にいる兄、デヴィッド・ストラザーンに会いに行った。悪事を働いて逮捕された兄だが、トムは両親のいない中面倒を見てくれていた兄を内心では慕っていた。トムは兄に就職した事務所の不可解な点を告げると、兄は仲間の私立探偵を紹介しれくれた。少々ファンキーな秘書を抱えた、パンチの効いた私立探偵だったが、兄からの紹介だと告げると快く調査を引き受けてくれた。しかしその後すぐ、私立探偵は謎の男2人組に射殺されてしまったのだった。

セミナーに参加していたトムの元に、エド・ハリスが再度現れる。彼は私立探偵が死亡したことを告げ、自分が FBI であることを明かす。そして司法省の男から、メンフィスの事務所を内偵していること、トムの家は盗聴されていることなどを聞かされる。決定的な物的証拠を押さえてもらうため、新人のトムに接近し、協力を養成してきたというワケだった。物的証拠を FBI に横流しするということは、単に危険を犯すだけでなく、弁護士資格を剥奪される違反行為であり、トムは混乱する。

トムは妻に、FBI に接触され、家の会話が盗聴されていたことなどを知らせる。妻はショックを受けるが、お互いこれまでどおりの生活を振る舞おうと決める。

結局トムは、依頼人の秘密を暴露する = 弁護士の誓いを破ることになるが、証拠となる資料を集めることにした。殺された私立探偵の秘書とともに資料のコピーを試みるが、監視されていて失敗。さらに、事務所の警備係に呼び出されると、ケイマン諸島でトムを誘ってきた女性は事務所が仕掛けた罠だと明かされ、弱みを握られたことが分かる。

落ち込んだトムはついに、妻にケイマン諸島での過ちを告白する。さらにショックを受けた妻とは、大きな溝ができてしまった。

ある日トムは、顧客からの指摘により、事務所がクライアントとの作業時間を水増しして請求していることを突き止めた。水増しした請求書に切手を貼って郵送すると「郵便詐欺」にあたり、1件につき5年の懲役刑になることを突き止めた。トムは「良い方法」を思い付き、妻に計画の一部を話し、実行し始めた。

トムは FBI に、兄の釈放と金銭を要求。ケイマン諸島で知り合った人間に兄の逃走の手伝いを依頼した。そして事務所に行くと、タイムシートと請求書をコピーした。

トムの妻に好意を寄せていたジーン・ハックマンは、ケイマン諸島への出張に彼女を誘う。妻は計画の一部を聞いていたので、トムに内緒でケイマン諸島についていくことにした。そしてケイマン諸島の別荘に隠されていた資料を盗み出し、私立探偵の秘書とともにコピーを取った。

トムの動きに気付いた事務所は警備係を動員するが、トムはなんとか交わし、事務所が打合せする予定だったシカゴマフィアのモロルト兄弟に接触する。トムはモロルト兄弟に対し、事務所の水増しを告発するための証拠資料として、モロルト兄弟への請求書を利用したいという。兄弟は自分達の情報が暴露されることを懸念するが、「弁護士として依頼人の情報は漏らさない」と約束する。その心意気を買った兄弟は、証拠品としての使用を許可する書類にサインする。

エド・ハリスは、トムからの連絡を受け、事務所が水増し請求と郵便詐欺を働いていた証拠書類を受け取る。事務所と悪い顧客を一網打尽にしようとしていたエド・ハリスは、事務所の水増し請求しか告発できないことに憤っていたが、トムは「250件の郵便詐欺は合計すれば懲役1250年、罰金250万ドルになる、アル・カポネ以上の犯罪だ」と反論する。トムは続けて、「自分だってこの事務所のことを職務経歴書に書けないまま転職活動することになるんだ、後の犯罪捜査は FBI が頑張ればいい」と語る。「郵便詐欺の告発」は、弁護士の誓いを破らずに不正を暴露し、また証人保護プログラム等で逃げ隠れするような生活も避けたかったトムができる最良の作戦だったのだ。

そこに妻が帰ってくる。全ての計画を把握した妻は、トムと寄りを戻し、ボストンでの新生活に向けてクルマを走らせた。同じ頃、トムの兄は FBI の追跡を振り切り、途中で出会った私立探偵の秘書を口説いて、二人で船旅に出た。


155分とちょっと長かったけど、かなりスリリングで手に汗握るサスペンスだった。ほとんどピアノのみの BGM が緊張感を引き立たせていて良かった。

「ウォーターワールド」のジーン・トリプルホーンが奥さん役。悪そうな上司がジーン・ハックマン。FBI 捜査官にエド・ハリスなどなど。トム・クルーズの兄役でデヴィッド・ストラザーンだったけど、ガタイも良くてイケメンでピッタリだった。

U-Haul を牽引するトム夫妻のクルマはセリカ・スープラ MK2 かな。