映画「Foreigner フォーリナー 復讐者」を観た
2021-02-28 Amazon Prime Video 見放題対象として吹替版を視聴。Netflix にも存在するが吹き替えがなかった。2017年の映画。
あらすじ
ロンドン在住のジャッキー・チェンは、ある日爆弾テロに巻き込まれ、娘を失う。直後、北アイルランドの過激派組織が犯行声明を発表する。
かつてその過激派に属しており、現在は北アイルランド副首相となっているピアース・ブロスナンは、過激派組織の幹部を交えた会議をセッティング。テロの実行犯が自分たちの所有物である爆薬を持ち出していると指摘し、リーダのマクグラスに紛失物のチェックを命ずる。
ブロスナンがかつて過激派だったことを知ったジャッキーは、彼の事務所に向かい、犯人の名前を教えろと迫る。ブロスナンは「私はもう過激派ではないし、本当に犯人のことは知らない。イギリスとも連携して捜査を進めていてあなたには協力できない」と答えると、ジャッキーは一言「そのうち気が変わりますよ」と言い残して立ち去る。
直後、事務所のトイレが爆発。ジャッキーが爆弾を仕掛けて逃走していたのだ。その後も、ブロスナンが愛人と密会しているところを撮影していたり、クルマに爆弾が仕掛けてあったりと、目の死んだジャッキーの行いはエスカレート。身の危険を感じたブロスナンは田舎の別荘に引きこもるが、その別荘にもジャッキーは接近、馬小屋を爆破したりして警告するのだった。
ジャッキーはついにブロスナンの部屋に侵入し、銃を突きつけて要求する。ブロスナンは「テログループが犯行声明の発表時に使用する『コードネーム』を、グループごとに変更した。次のテロ事件が発生すれば、犯行声明に含まれるコードネームから実行犯が導ける」と説明。ジャッキーは「1日待ってやる」と言い残し姿を消す。
ブロスナンはイギリス軍あがりの甥を呼び出し、ジャッキーの始末を命じる。しかしこの甥はブロスナンの嫁と不倫していた。さらにブロスナンの嫁は過激派リーダのマクグラスと繋がっており、ブロスナンが計画していた「コードネーム変更」の情報がマクグラスにまで筒抜けになっていた。そのため、第2のテロ事件が発生したものの、コードネームは使われず、犯人が突き止めきれずにいた。
しかしイギリス警察は、独自の捜査で実行犯が「オライリー」という男であり、彼がマクグラスと繋がっていることを突き止めた。イギリス警察はブロスナンに連絡し、マクグラスから情報を引き出せと命ずる。
嫁の不倫、マクグラスとの繋がりを全て知ったブロスナンは激昂。別荘に訪れたマクグラスをボコボコにして実行犯の名前を吐かせる。その中にはブロスナンの愛人まで含まれていたことに気付くと、ブロスナンはマクグラスを射殺する。
ブロスナンから実行犯の情報を聞いていた甥は、ジャッキーと対決。ジャッキーはベトコン上がりの兵士であり、超強い。甥をねじ伏せて実行犯の情報を聞き出すのだった。倒されて戻ってきた甥に対し、不倫の事実を掴んだことを告げるブロスナンは、「お前に最後の仕事を任せる」と告げる。
ジャッキーはイギリスに戻り、実行犯オライリーらが潜伏するアパートに向かう。イギリス警察が突入準備をしているところだったが、一足先にジャッキーが突入し、実行犯らを殺害する。イギリス警察が突入する頃にはジャッキーが皆殺しにしており、かろうじて生きていた仲間の女から、第3のテロの計画を仕入れる。これにより空港で計画されていたテロはなんとか防げたのであった。
テロを防いだイギリスは、ブロスナンを飼い犬状態にして生かしておくことにした。さらに、ジャッキーにより、テロ実行犯の一味である愛人との密会の様子がネット上に拡散されてしまった。
ジャッキーは、元いたチャイナレストランに戻ると、ジャッキーの身を案じていた女性従業員と抱き合うのであった。
感想
ジャッキーの演技よかった。ベトコンあがりのトラップを駆使して冷酷にブロスナンを追い詰める不気味さとか、目の死んだ感じとかナイスだった。ただ、娘の命を奪った実行犯以外は、殺しまではしないので、ちょっと手ぬるい?w マジで復讐を終えたらフツーに帰ってくるし、冷酷さと潔さが凄い。
イギリスと北アイルランドとの関係はちょっと分かりづらいかな。元過激派の肩書きがどうしても消しきれず、イギリス政府と過激派、そしてジャッキーとの間で板挟みの生き地獄を味わっている、無様な様子がよかった。