映画「Manchurian Candidate クライシス・オブ・アメリカ」を観た
2021-03-02 視聴。2004年、デンゼル・ワシントン主演のサスペンス。
あらすじ
軍人のデンゼル・ワシントンは、湾岸戦争で奇襲に遭うが、仲間のリーヴ・シュレイバーが単身戦い、仲間を守った。上院議員のメリル・ストリープの息子でもあるリーヴは、ヒーローとして讃えられ、次の大統領候補として立候補していた。
ある日、デンゼルの元にかつての仲間、ジェフリー・ライトが現れる。彼は相当病んだ様子で、湾岸戦争にまつわる「悪夢」を見るという。実はデンゼルも同じ「悪夢」を繰り返し見ていたので調査を開始する。すると、リーヴが戦場で見せた「英雄的行為」の記憶が、実は作られた記憶だったことを突き止める…。
デンゼルやリーヴの身体には、知らぬ間にチップが埋め込まれていた。このチップにより彼らは洗脳されており、全てはリーヴを大統領の座に付けるために母メリル・ストリープが仕組んだものだった。実際は湾岸戦争で奇襲など受けておらず、科学者が洗脳効果を試すため、仲間内で殺し合いを行わせていたのだった。
大統領選当日、真実を突き止めたデンゼルは、リーヴに洗脳の事実を知らせる。しかしその直後、デンゼルはメリル・ストリープによって洗脳され、ライバル候補を暗殺するよう命じられる。
壇上に上がるライバル候補。しかしその横にリーヴが並び、さらに母メリルを呼び寄せる。リーヴはかすかに洗脳が解けており、母メリルともども、デンゼルに暗殺してもらおうとしていたのだった。洗脳されていたデンゼルもその意志を読み取り、リーヴと母メリルに銃弾を浴びせるのだった。
洗脳により自殺しようとしていたデンゼルの元に、FBI 捜査官が突入。デンゼルの自殺は阻止され、FBI の偽装工作により、犯人は別人に仕立て上げられた。洗脳が解けたデンゼルは FBI に協力し、自分たちが洗脳を受けた研究所を突き止めるのだった…。
感想
1962年にシナトラ主演で映画化されている、「影なき狙撃者」という作品のリメイク。原題の「Manchurian」は「満州」の意味で、原作は朝鮮戦争において満州で捕虜になった軍人の話である。
設定が現代風にリメイクされた本作だが、大統領を仕立て上げるのに軍人数人を洗脳しただけで足りるのか、というか、洗脳したにしても仲間同士を殺させたりしなきゃよかったのに、とか、色々引っかかるところがある。息子を溺愛していながらその息子にも洗脳チップを埋め込んでるメリル・ストリープはどうかしているし。
右手小指が曲がっていることで知られるデンゼル・ワシントンだが、本作終盤、監視カメラにデンゼルが映り込むシーンで、その曲がった小指をしっかり確認できる。