映画「Virtuosity バーチュオシティ」を観た

2021-04-14 視聴。1995年。デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ出演。

あらすじ

舞台は1999年のロス。政府はあらゆる犯罪者のデータをインプットした仮想世界を作り、犯罪者行動の分析と、撃退法の研究を行うプログラムを開発した。バーチャル凶悪犯の「シド」(ラッセル・クロウ) に立ち向かう被験者は、デンゼル・ワシントン警部補。彼は妻子を凶悪犯に殺され、無実の人を巻き込んで反撃してしまったことで刑務所に収容されていた。

プログラムの開発者であるスティーヴン・スピネラというヒョロガリは、ガラスを取り入れて生体化するアンドロイドを研究していた同僚と協力し、仮想世界にいた「シド 6.7」を現実世界に構築してしまう。肉体を手に入れたシドは研究所を飛び出し暴れ回る。ケリー・リンチ博士は、ラッセル・クロウの逃亡を知り、彼を逮捕できるのはデンゼル・ワシントンしかいないと思い立つ。

ラッセル・クロウ逮捕のために釈放されたデンゼル・ワシントンは彼を追跡する。多数の犯罪者のデータから構成されたシドは、子供のように目立ちたがり、自分の犯罪を自慢したがるサイコパスであった。クラブに潜入しては客の悲鳴をアンサンブルに用い、格闘スタジアムに立ち寄っては勝手に暴れ回ったりとやりたい放題。デンゼルが銃撃しても、ガラスを食べて回復してしまうのでなかなか死なない。

そしてシドはケリー・リンチの娘を誘拐し、デンゼル・ワシントンと一騎打ちになる。乱闘の末、シドの頭部に埋め込まれていたコアのキューブを取り出し、シドを仕留める。しかしケリーの娘の居場所が分からない。

そこで、シドを仮想世界に戻し、デンゼルは仮想世界で再度シドと対戦。ケリーの娘の居場所を突き止める。

現実世界に戻り、ケリーを救出しようとしたところ、スティーヴン・スピネラが裏切り、本部長を撲殺するも、ケリーに射殺される。現実世界に戻ったデンゼルは、シドの心理を読み、仕掛け爆弾を解除してケリーの娘を救った。シドのコアはその辺に投げ捨てて破壊した。

感想

話の流れが「デモリションマン」によく似てる。近未来のロスで、凶悪犯が脱走し、乱暴な主人公が立ち向かう、という。凶悪犯が狂暴化する口実としては、デモリションマンの場合は脳内に注入した更生プログラムのおかげ、本作の場合はガラスで構成されたアンドロイドだから「ターミネーター」ばりに強い、という感じ。

スティーヴン・スピネラの中途半端な感じとか、ウィリアム・フィクトナーの胡散臭い姑息なオッサン感とか、90年代っぽさがスゴイ。w

青い血を流しながらガラスを取り入れるビジュアルが最高。音楽も良い。w