家庭用レーザー脱毛器「Tria トリア 4X」を買ってみた
家庭用で唯一のレーザー脱毛器である、「Tria トリア 4X」 を買ってみたので、使用感をレビューしてみる。
目次
永久脱毛の方法
「永久脱毛」というと昔は、毛穴一本一本に針を刺して電気を流して毛根を焼き殺す「ニードル脱毛」しかなかったと思うのだが、いつの間にかレーザーを照射して脱毛する「レーザー脱毛」が登場し、さらにレーザーよりは威力が劣るが痛みが少ない「光脱毛」という手法が一般的になっていた。
家庭用の脱毛器具のほとんどは「光脱毛」で、痛みは少ないが効果が出にくいそうだ。よく名前を聞く商品としては、
- Opus Beauty 03 : オーパスビューティ03
- 2PS Crystal : 2PS クリスタル
- Ke-Non : ケノン
などだ。
ついでに、ゴリゴリ毛を抜いていくだけの脱毛器としては、パナソニックの「ソイエ」などがあるが、コレはホントに抜くだけで、永久脱毛ではない。
その中で、トリアは家庭用で唯一のレーザー脱毛器だそうだ。
トリア 4X の外観
トリア 4X の価格は大体4万円ぐらい。先端が短いドライヤーみたいな形をしている。本体カラーはグリーンかフューシャ (ピンク) から選べる。
レーザーの照射口径は 1cm。腕毛やスネ毛全体をやろうと考えると、1cm 弱ずつズラしながら片側5・600発は照射しないといけないみたい。時間も30分以上かかると思うので、あまり現実的ではない。広範囲にバンバン打ちたい場合は、照射口径の広い光脱毛器を選択した方が良いだろう。
重さは 584g。まぁまぁ重たいので、連続使用は疲れるかもしれない。
ボタンは一つだけで、電源 On・Off とレベル調整を兼ねている。レベル (レーザー照射の強度) は5段階で、電源を On にしてからの照射回数とともに、液晶にレベルが表示される。ボタン長押しで電源 Off となる。
トリアを使ってみる
自分は特にヒゲを永久脱毛したくて買ったのだが、その他だと、手指の毛、手の甲、一本だけ濃いヘソ毛など、狭い部位でやっていくことにした。
照射前にやること
トリアを照射する前に、いくつか確認事項と、やっておくことがある。
- 日焼けした肌、ホクロには照射できない (ヤケドする危険性があるため)
- VIO など、黒ずんでいる部位や粘膜が近い場所も避けた方が良いそうだ
- 予め毛を剃っておく
- 抜いてはダメ。毛の黒色に反応して脱毛できる仕組みなので、毛根は皮下に残しておく
- トリアを使う1日前にカミソリや電気シェーバーで剃っておくと、肌へのダメージが少なくて良いと思う
初の照射 : 手の甲と指毛
準備ができたらいよいよ照射。まずは感触を試すため、手の甲に、レベル1 (最弱) で照射してみた。
電源 On。レベルが 1 であることを確認し、先端部分を手の甲に当てる。照射口のフチの部分までしっかり肌に当たらないと照射されないので、カーブしている面には打ちづらい。
照射口をしっかり肌に当てると、「ピッ プッ」という電子音が鳴り、赤いレーザーが照射される。
そしてその一瞬あと…
毛穴に熱した針を刺したような鋭い痛みが……!!
この鋭さはなんとも形容しがたい。熱々の鍋に、指の先端だけが触れていてアチチッと火傷した時に近いかしら。それよりももっと、「毛穴の奥・皮膚の下・毛根が痛い」という感覚だ。
ネット上のレビューなんかでは、よく「輪ゴムでパチンとしたような痛み」などと表現されていることが多いが、個人的には全然もっと痛いんですけど!? という感じ。最弱のレベル 1 でコレかよ…。
痛いのは照射直後の一瞬だけで、何分も痛むようなことはない。しかし、経験したことのない種類の不快な痛みで、一発目から激痛でメチャクチャ萎えてしまった。
それでも頑張って、両手の手の甲と指毛に照射していった。全部で50発ぐらいだったかな。前述のとおり、指なんかはカーブがきつく、上手く照射できないところが多くて難しかった。皮膚を「寄せる」ようにして、平面を作ってやると何とか照射できる。
トリアは1回につき、同じ箇所に何度も照射してはいけない。一度照射した箇所は、その日はおしまい。連続して当てても効果は出ず、ニキビが出来てしまったりするので、止めておこう。
照射したら、トリアと一緒に購入した「ボディ用ジェル」を塗っておく。ひんやりして気持ち良く、保湿もできる。ジェルを塗った場合と塗らなかった場合とで差を感じるほど、元がキレイな肌ではないが、まぁ気分的に…。
照射後はどうなる?
照射翌日。外見上の変化はなし。
2・3日すると、毛が少し伸びてきた。試しにつまんでみると、何の引っ掛かりもなくスルッと抜ける毛が多数。レーザー照射により毛が成長しなくなったのか、スルスルと抜けてしまった。でも3分の1ぐらいは、レーザー照射に耐えたのか打ち損ねたのか、抜こうとするとしっかり毛根が付いてくる毛もあった。
レーザー脱毛は一回で完璧に永久脱毛できるワケではない。毛の生え変わる周期を狙って、2週間に1回程度、当該部位に照射を繰り返すことで、半年や1年後には「ほとんど生えてこなくなる」、というモノなのだ。
しかし、初回から、しかも最弱のレベル 1 でもコレだけの威力を感じてビックリした。
ヒゲにも試してみる
続いて、手よりも痛そうな、ヒゲにも照射してみた。
やはり、最弱のレベル 1 でも強烈に痛い。特に人中やモミアゲは、皮膚が薄かったり、毛が濃かったりして激痛だ。
痛みを軽減させるお手軽な方法としては、照射直前に氷 (保冷剤) で部位を冷やしておくというモノで、コレはかなり効果があった。照射直後もしっかり冷やしてやると、痛みが残りにくい。
トリアを使う際には、麻酔クリームを使う人もいるみたい。麻酔クリームは、一般人でもネットで購入できるようだ。
↑トリア脱毛にいそしむキヨキヨさん。彼が使用されているのは「ラクサールクリーム」という麻酔クリームだそうだ。
ヒゲも、照射して2・3日すると、つまむだけで抜け落ちる毛が続出。初回から「毛穴に効いている感」があるのは嬉しい。
何度か照射してみた結果
序盤はレベルを下げていたこともあり、取説で推奨されている「2週間に1回」を待たず、1週間に1回ぐらいのペースで照射していった。レベルも、打つ度にレベル 1 → レベル 3 → レベル 4 → レベル 5 と、順に強度を上げていった。
最強のレベル 5 に到達した4回目 (最初の照射からすると1ヶ月弱経過) には、痛みに耐性も付いてきて、冷やしてやればレベル 5 でも打てるようになった。レベルを上げていくと、今度は肌全体がジワーッと温かくなる感覚も付いてくる。熱した針で刺すような痛みも比例して大きくなるので、「こんなにじんわり温かくなって大丈夫か!?」と心配になるぐらい。w でも痛みや熱さは照射した一瞬だけで残らないのでご安心を。諦めず継続することが大事だ。
- 痛みの度合いは、毛の濃さによって相当変わることを実感している
- 俺と同じく毛深い親父に、腕の毛で試してもらったところ、やはりレベル 1 でも相当痛がっていた。分かる
- 一方、女性でありさほど毛深くない母親が腕に照射したところ、レベル 3 でも「ちょっと温かいかしら」ぐらいの感想だった
- 自分の身体でも、お腹などのように産毛レベルの領域だと、レベル 3 や 5 で照射しても「温かい」ぐらいの感覚で、痛みはだいぶ少なかった
1ヶ月間で4回か5回ぐらい照射してきた感じだと、しばらく生えてこない毛穴が出てきたり、生えてきても毛の成長スピードが以前の半分ぐらいになった毛穴も出てきた印象だ。
手の甲は、照射していない手首から下と比べて、明らかに生えてくる毛がまばらになったことが分かる。手首より下は、毛を剃ってから1週間くらいで全体が砂鉄みたいにツンツンになるのだが、手の甲は、より短い砂鉄がまばらに生えている、ぐらいの差が出ている。
「何日経っても全く毛が生えてこなくなりました!」というレベルに到達するにはまだ相当時間がかかりそうだが、照射するごとに確実に効果があって、レーザー脱毛器の威力に驚いている。特にレベル 5 は、痛みも相当あるが、効き目が確かなので、頑張って耐えようという気持ちになる。
抑毛ローションも使ってみたり
トリアの使用と同時に、風呂上がりや就寝前のお手入れに抑毛ローションを使うことにしてみた。
コチラは正直、「ローションのおかげだ!」という効果は感じていないが、ローションによる保湿効果自体で、まずお肌のケアにはなっている模様。脱毛ローションを使っていくと、毛が細く、柔らかくなっていくそうなので、長期戦覚悟で使い続けている。
↑自分が使っているのはこの「ジェントルスムース」というモノ。どの商品がどれだけ効果があるのか、レビューだけでは何とも分からない。コレを使い終わったら、以下の商品も試していこうと思っている。
以上
初めての永久脱毛器に「トリア」を選んだ、毛深い男性の感想でした。
照射口径が小さいので、広範囲にやる気力が湧いてこないが、照射した箇所の効果は確かに実感する。それほどレーザー脱毛は強力だということだろう。
お値段がそれなりにするが、ヒゲを完全になくしたいとか、決まった部位で確実に効果を出したいとか、目標が決まっていれば購入して損はないと思う。
全身くまなくやるために、照射口径の広い光脱毛器を他に買うかどうか悩み中。まつ毛から下の毛全部要らない。w