書籍「ヘルシープログラマ」を読んだ

書籍「ヘルシープログラマ」を読んだ。発売当初に立ち読みして要旨は知っていたのだが、昨2020年に購入後、積読期間を経てようやく読了。

タメになったところを雑多にメモしておく。

目次

書籍の章立て

  1. 変化を起こそう
  2. 健康のブートストラップ
  3. 椅子よさらば?
  4. アジャイルなダイエット
  5. 頭痛と眼精疲労の対策
  6. 腰痛への対処
  7. 手首痛への対処
  8. 実践的なエクササイズ
  9. 個室の外で考えよう
  10. 健康のリファクタリング
  11. チームを作ろう
  12. 進め、健康なプログラマ
  13. 日本語付録 : 散歩とイングレス

自分は発売当初、眼精疲労対策を探すために本書を立ち読みしていた。水分不足が頭痛や眼精疲労を誘発することが分かったので、水をよく飲むようにした。

昨2020年、フルリモートで在宅勤務となり、健康状態が悪化したので、本書を買って読み直した次第。

デイリーチェックリスト

毎日やろうね、っていうこと。

  • Healthy stand-up
  • 20 minutes of moderate activity
  • 5 minutes of mobility exercises
  • 5 servings of fruits/vegetables
  • 5 sets of bodyweight exercises

書籍 P7 より、日本語訳と補足。

ゴールごとの補足

公式サイトだとなぜか 16 までしか紹介されていない。

書籍では 19 まで紹介されている。それぞれ補足しながらまとめる。

  1. 習慣を1つ変化させる [P7]
    • 習慣を始める「キュー」(きっかけ) を特定する
    • キューを特定するための質問
      • 今いるのはどこですか?
      • 今の時刻は?
      • 今の気分は?
      • 今いっしょにいるのは誰ですか?
      • 直前にやったことは何ですか?
    • 報酬を特定する : お菓子を買いに行く習慣で得られる報酬は、「お菓子」ではなく「ウォーキング」だったかもしれない
  2. 歩数計を入手する [P24]
    • 1日20分のエクササイズで健康になれる
    • 1日10,000歩、そのうち20分は早足で歩くと良い
  3. 安静時心拍数を知る [P27]
    • 毎分 60〜90 BPM が正常
  4. 血圧を測る [P45]
    • 拡張期 85〜90・収縮期 120〜130 程度が正常
  5. 作業環境を拡張する [P52]
    • スタンディングデスク、バランスボード、バランスボールなどを導入する
  6. 1日のカロリーを計測する [P67]
    • 基礎代謝率 BMR を計測する
      • (30歳男性・自分の場合だと 1686 キロカロリーが1日で勝手に燃焼されている)
    • ウォーキング20分で 200 キロカロリー
    • 座る代わりに経っている時間、1時間ごとに 50 キロカロリー
    • 100 キロカロリーの例 : 炭酸飲料1缶、チーズ2切れ、寿司2貫、スプーン一杯のマヨネーズ
  7. 眼の検査をする [P81]
    • (自分は2020年に眼精疲労が酷く眼科を受診したところ、緑内障のリスクがあるといわれ、2年に1度は検査を受けるよう言われている)
    • こまめに瞬きをする : 20分ごとに、眼をゆっくり閉じる動作を10回行い調整する
    • 眼の運動をする : 20分ごとに PC から眼を離し、20フィート (= 6メートル) 先に焦点を合わせ、20秒間見続ける
  8. クラウスウェーバーテストに合格する [P100]
    • 腹筋・背筋の筋力、前屈の柔軟性をチェックするテスト
      • ストレートレッグレイズ、ストレートレッグシットアップ、ベントにーシットアップ、スーパーマン、リバースストレートレッグレイズ、トゥータッチ
    • 自重エクササイズワークアウト
      • キャットバック、ダブルヒールスライド、シングルニーフレックス、カールアップ、サイドブリッジ、バードドッグ、ショルダーブリッジ、バイシクルハムストリングストレッチ、バイシクルカーフストレッチ
  9. 逆ファーレンテストに引っかからないようにする [P126]
    • 手首痛のテスト
    • ティネル兆候 : 手首の付け根の中央を軽く叩いて痛むと NG
    • 逆ファーレンテスト : 両手の手のひらを上向きに合わせ60秒。痛んだら NG
    • 手根管圧迫テスト : 手首の付け根の中央を30秒間圧迫。しびれたら NG
    • 神経グライディングエクササイズで改善
    • ジャズハンズ : 肘を曲げて手を上げ、グーパーする
    • シャドウパペット : 肘を曲げて手を上げ、中指と薬指だけ伸ばし、円を描く
    • エジプト人 : 手のひらを天井に向け水平に伸ばす。肘と手首を直角に曲げる
    • ショルダーシュラッグ : 腕を下斜め45度に伸ばす。肩をすくめる
    • ヘッドティルト : 腕を下斜め45度に伸ばす。首を左右に傾ける
  10. ヨガのクラスを受講する [P132]
  11. ポモドーロワークアウトを行う
    • 25分、通常のタスクを行い、5分間エクササイズを行う (ウォーキングやシットアップなど)
  12. オンラインの健康サービスにサインアップする [P155]
    • Strava、DailyBurn などが紹介されていた
    • ゲーム性は継続のために大事。フィードバックが得られることが重要
  13. あなたの家系の病歴を学ぶ [P164]
  14. 屋外で休暇を過ごす [P170]
    • 森林浴。森の中を散歩する。ストレスを減らし、血圧と心拍数を下げ、免疫システムを強化できる
    • 音、香りも体験するようにする
  15. ロッククライミングのクラスを受講する [P176]
  16. 大人版の Presidental Physical Fitness Test で、上位半分に入る [P186]
    • フィットネスのユニットテスト [P179]
    • マイルウォーク・ランテスト : 2.4km 止まらずに走り続ける。30代男性の場合、12分半が目標タイム
    • 腕立て伏せ : 30代男性の場合、1分間で27回が目標
    • ハーフシットアップ : 腹筋の態勢で、両手を太ももから膝へ伸ばす動作。30代男性の場合、1分間で31回が目標
    • シットアンドリーチ : 座っての前屈。股から前方に巻き尺を伸ばして計測。30代男性の場合、37cm が目標。だいたい自分の足を触れるぐらい
    • BMI は25以下を目標
    • これらが達成できれば上位半分に入れる
  17. 健康についてのランチセミナーを開く [P205]
  18. 同僚とチームを組むか、チームに参加する [P214]
    • モチベーションのためにはチームで活動することが有効
    • 会社などで施策とする際は、強制するよりもインセンティブを与える方が継続する
  19. 新しいゴールを設定する [P222]
    • 個人的な新記録を毎日達成しよう [P221]
    • ゴール設定のアイデア
      • テコンドーを学ぶ
      • 5km のレースを走る
      • マラソンを走る
      • DNA 鑑定を受ける
      • 自転車通勤をする
      • 自分の体重分のベンチプレスを行う
      • 1ヶ月間、完全に菜食にしてみる
      • アパラチアントレイルのどこかのセクションをハイキングする

その他読書メモ

それ以外に参考になったところを書いておく。

感想

健康のためには、イチに食事、ニに運動。インプットを絞り、適切なモノだけ取り入れる。アウトプットは日々少しずつ負荷を上げていき、「慣れ」を作らないこと。継続のためには無理のない習慣化、ゲーム性、共に鍛錬する仲間作りが効果的。

「運動する時間ってなかなか作れないんだよなぁー」って言いがちだけど、

なんてことはザラにある。そうした時間をかき集めたら平気で1・2時間の「運動のチャンス」はあって、運動すればちゃんと身体が疲れて、睡眠の質も向上しやすくなる。

最初に一つ習慣を変えるところが中々難しいのが、その変化を阻害する要因って「面倒臭いなぁ」という気持ちぐらいしかないので、だったらとりあえずやってみれば良い。

自分は最近、死ぬほど環境が変わってしまい、自由時間が沢山手に入ってしまったので、多くを運動に費やすようになった。おかげさまで食欲も失せて、野菜中心の食事に自然とシフトしている。それでもなかなか体重は変わらないものの、身体的な健康は多少向上した感覚がある。

まずはとりあえずやる。なんでもいいから、ちょっとでもいいから、やる。それが大事だ。