思えば小さい頃から夢とかなかったんだけど何で?

自分は夢を抱いて熱くなった経験がない。それはなぜか。どうしたらそうなれるか。


幼稚園の時、七夕の短冊に願い事を書きましょう〜っていうイベントがあった。男子は「ウルトラマンになりたい!」とか「サッカー選手になりたい!」とか、女子は「ケーキ屋さんになりたい」とか何とか、それらしい願い事を続々と書いて笹に吊るしてた。

でも自分は、「俺は何になりたいんだ…?周りから聞こえてくるどの職業や未来像も俺のなりたいモノじゃないぞ…?」と考え込んでしまった。

自分は元来、ヒーローモノに憧れたこともなかったし、スポーツ全般にも興味がなかった (今でもそうだw)。当時4・5歳なので、例えば芸能界とか歌手とか俳優とか、そういう世界のことも知らなかった。昆虫図鑑や動物図鑑を読んではいたが、それ以上好きになる気もなく、ましてや学者になろうなどと思ったこともなかった。当時ミニカー集めが好きだったが、かといってパトカーに乗りたいから警察官だ、とか、消防士になりたいとか、そういう方向には頭が至らなかった。スーファミをプレイしてはいたが、ゲームクリエイターなんて発想はなかったし、父の隣でパソコンを見て興味を持ってはいたが、その時は自分がプログラマになるとは思いもしなかった。

結局その場は、近くの友達何人かが「オーレンジャーになりたい」と書いていたのを見て、「じゃあ自分もそれにしとくか」と思い「オーレンジャーになりたい」と短冊に書いて終わったように記憶している。


夢がないから悪だとかダメだとか思うことはないけど、何でなんだろう?とは思う。どうして何の欲もなかったんだろう?

というか、短冊に何を書くか迷ったあの時以降も、今も、別に「なりたいもの」とか「将来の夢」とかないなぁと思う。

自分に子供が生まれて、(今は離婚して子供とも離れ離れになってしまってはいるが、) 子供の成長を見届けたいなとか、子供を笑わせていたいなとか、そういう子供の幸せを願う目標や夢っていうのは出来たけども、それとは別で、自分個人の夢や目標を、持ったことがないように思う。

両親のおかげで、趣味嗜好は色々と培ってきたと思う。でも、そのいずれも「仕事にしよう」とか「自分の肩書きにしたい」とか思ったことはなく、「あくまで趣味」という感覚だ。カメラマンになりたいとか、ギタリストになりたいとか、そういうプロになりたいとは思ったことがない。何でだろうね?

唯一「何かになりたい」と思った記憶とすると、小学生の時に「まんが世界ふしぎ物語」というマンガを図書館で読んで、考古学者になりたいと思ったことはある。ピラミッドを発掘したり、出土品を研究してみたり、そういうのは楽しそうだと思ったし、今でも興味はある。実際のところは苦労も多いと思うけど、幼少期の憧れという意味では、考古学者だったかなーと思う。

あー、あとは映画監督になりたいと思ったことはあったかな。父の影響でカメラが好きで、アクション映画が好きで、ジャッキー・チェンの真似事をしてるビデオを自分で撮ってみたりとかしてた。今でも、「映画のエンドロールに自分の名前が載ったら嬉しいな」という思いはあるけど、夢を実現するための具体的な活動というのは、したことがない。


大学受験の時の希望学科もなく、受験科目が少なく、専門性が尖り過ぎていなくて潰しが利くから、という理由で経済学部を選んだ。大学時代に何か目標を見つけるワケでもなく、いつの間にか就活時期になっていて、本当に悩んだ。

当たり前のように、ちっとも働きたくない。何にもなりたくない。自分の所有スキルに関わらず、自分は誰のためにもなる気がないし、なんにもしたくない。

本当に悩んでいたので、ちょっとでも気になった会社はどこでも説明会や面接に行った。文房具関連とか、広告業界とか、楽器屋とか。父の考えで 「衣・食・住 と 医」の業界は必ず何かしら仕事はある、という話は聞いていたので、合同説明会なんかでは住宅メーカーや飲食業界も見ていた。

唯一、長時間やってても一番苦じゃなさそうなのは PC 関係かな?と思ったので、プログラマ・SE の職業を重点的に調べて、結果エンジニアになった次第だ。システム設計やプログラミング自体は性には合っているが、現実はそれを邪魔するしがらみが多く、思いどおりに行かない障壁を前にすると物凄くイライラする。それを乗り越えてでもやり遂げたい、みたいな意欲はなく、「自分で自分を不幸にしていく連中に協力なんかしてやるか」と思ってしまう。年々「俺が何とか改善してみせよう」みたいな気持ちがなくなって全てがどうでもよくなっている。


前述のとおり、別に夢がなくたっていいと思ってるし、仕事だけが「夢」ではないし、今は子供に対して願うことがあるので、さほどネガティブには捉えていないのだが、ただただ何でなんだろうということだけが疑問である。

何で自分はこんなにも夢や目標というモノを持ったことがないのだろう?真剣に・熱心に趣味に取り組んだことはあっても、何かこう、それ以上先の大きな目標にはならないというか、する気がないというか。

他の人はどうして「○○になりたい」とか「○○を目指しています」とかいうモノが持てているんだろう。どうしたらそこまでの強い思いが持てるんだろう。「コイツ、好きだって言ってる割に視野が狭くて世界が見えてねえな、その程度の現状じゃ無理だろ」って思うような準備の足りてない奴も見かけるけど、そういう抜けてる奴にせよ、まず夢が持てているって経験がほぼないので、そういう意味では羨ましい。

自分の夢らしい夢というと、考古学とか映画とかに携わりたいという思いは今もゼロではないが、それを実現するために何かしたことがあるかというと、何故か全くない。本気で叶えたいと思うような夢ではなかったのだろうか。なぜ本気にならないのだろうか?

大人になると年齢を見て諦めてしまう、というのは分かるけど、自分の場合は幼稚園生や小学生の頃から、こうした夢を抱くことがなかったのが不思議なのである。5歳とか8歳とかの年齢で、「この歳から頑張っても無駄だ」とか「考えが浅い」とかそんな風に斜に構えたり諦観を持ったりはしていなかったと思うんだけど…。自分はどういうつもりだったんだろう?w

小さい頃の自分がどう思っていたのか、理由はともかく「夢らしい夢はなかった」ことはずっと変わらないし、「皆みたいに夢を持てない」って感覚は短冊に書くことが思いつかなかった時からずっと抱いている。コレは何が原因なんだ?生まれつき頭のどこかがおかしいのか?そう疑いたくもなるくらい、周りの人が夢を持ててる感覚を理解できない。少しは同じ気持ちになってみたい。一度くらい、夢を抱いて熱くなってみたい。