Microsoft アカウントのユーザにリモートデスクトップ接続でログインする際は変な初期設定が要る

LAN 内の Windows10 マシン同士で、相互にリモートデスクトップ接続しようとした。


「マシン A」から「マシン B」に対しては、

を入力すれば、普通にリモートデスクトップ接続できた。「ユーザ名」というのは以下のこと。

「マシン B」のアカウントは、Microsoft アカウントではなく「ローカルアカウント」として作成してあるモノ。


一方、「マシン B」から「マシン A」に対しては、

を指定するのは同じだが、

のどちらをユーザ名に使っても、

のどちらをどのように組み合わせてもリモートデスクトップ接続できなかった。

「マシン A」のアカウントは、「ローカルアカウント」として初期作成した後、Microsoft アカウントに切り替えている。


どういうことかと思って調べてみると、「ローカルアカウント」として初期作成した後、Microsoft アカウントに切り替えた場合、「Microsoft アカウントのパスワードを使ってマシンにログイン」という行為を1度やらないといけないことが分かった。

ローカルアカウントを新規作成した際に PIN (ログインパスワード) を設定していて、その後 Microsoft アカウントに切り替えたものの、マシン自体へのログインには最初に作った PIN をそのまま利用していたのが原因らしい。こんなの分かるか!!

ということで対処法は以下のとおり。

  1. PC 設定 → アカウント → サインインオプション に進む
  2. 「Windows Hello 認証番号 (PIN)」を一度「削除」する
  3. 「パスワード (アカウントのパスワードを使ってサインインする)」の方を選択して、Microsoft アカウントでログインする
    • ココまでで、このマシンにログインするには Microsoft アカウントのパスワードを入力しないといけなくなる
  4. 「Windows Hello 認証番号 (PIN)」を再度設定する
    • PIN を設定すると、マシンにログインする際は Microsoft アカウントのパスワードよりも PIN の方が優先されるようになる

そして、リモートデスクトップ接続する際は次の情報を使用する。

マシン A の「ユーザ名」と「PIN」ではログインできなかった。Microsoft アカウントの情報の方が必要。


ということで、Windows リモートデスクトップ接続と Microsoft アカウントとの親和性がイケてないがために、謎な仕様になっていた。初見で調べてもすぐ分かる情報じゃなかったので書いておく。