マット・デイモン主演の映画「ボーン・シリーズ」4作を一気観した
- 2002 Bourne Identity ボーン・アイデンティティ
- 2004 Bourne Supremacy ボーン・スプレマシー
- 2007 Bourne Ultimatum ボーン・アルティメイタム
- 2016 Jason Bourne ジェイソン・ボーン
の4作を一気観した。アマプラでは2012年の「Bourne Legacy ボーン・レガシー」は配信されておらず、「ジェレミー・レナーのスピンオフは見なくていい」と言わんばかりのラインナップだったので、従うことにした。w
2002 Bourne Identity ボーン・アイデンティティ
銃に撃たれて漂流していた男、マット・デイモンが漁船に救出される。記憶喪失となっていた彼の体にはマイクロカプセルが埋め込まれていた。男はマイクロカプセルの情報を基にスイス銀行の貸し金庫を引き出すと、「ジェイソン・ボーン」名義の他、複数のパスポートや現金、拳銃が格納されていた。彼はその場にいたフランカ・ポテンテに協力を求め、ジェイソン・ボーンが住んでいたパリに向かった。
一方 CIA では、独裁者ウォンボシの暗殺に失敗した後、消息不明となっていたボーンが現れたことを検知し、クリス・クーパー主導の下、彼の「処分」作戦が始まる。ウォンボシについては高官のブライアン・コックスがクライヴ・オーウェンを派遣し、別途暗殺。
パリで CIA の暗殺者を倒したボーンは、フランカの知人の別荘に潜伏。するとそこにクライヴ・オーウェンが現れ戦闘になる。ボーンは見事クライヴを倒すと、瀕死の彼は「俺達はトレッドストーンの仲間だった」と漏らして息絶える。ボーンはフランカに一人で逃げるよう伝え、自分一人で決着を付けると宣言する。
ボーンはクライヴの持ち物を漁り、CIA のクリス・クーパーと電話する。ボーンはクリスにパリに来るよう告げると、CIA の車に発信機を取り付け、CIA の「パリ支局」の建物を見つける。
クリスと、パリ支局スタッフのジュリア・スタイルズは「パリ支局」の閉鎖作業を始めていたが、そこにボーンが現れる。ボーンはクリスを問い詰めると、自分がウォンボシの暗殺に失敗した時の記憶を思い出す。ボーンは「自分は死んだことにしろ、もう抜ける」と宣言するが、既に CIA の護衛が駆け付けている頃だった。ボーンは無害そうなジュリア・スタイルズは放置し、護衛を倒して逃走する。
一方、クリス・クーパーは別の暗殺者によって射殺され、その報告が高官ブライアン・コックスに届く。ブライアンは「トレッドストーン計画」を終了とし、新たに「ブラックブライヤー計画」を開始するよう委員会に認可を求めるのだった。
しばらくして。別の国で暮らしていたフランカの元にボーンが現れ、二人は再会するのだった。
何度か見たことあったけどイマイチ忘れてた。とりあえず「ジェイソン・ボーン」が CIA で秘密裏に育てられた暗殺者だった、ってことだけ押さえとけば OK。
2004 Bourne Supremacy ボーン・スプレマシー
前作から2年後。フランカとともにインドで平穏な暮らしを続けていたが、時折過去の記憶を悪夢として見るボーン。そんなある日、街中で暗殺者と思われる男を見付け、フランカとともにクルマで逃走するが、暗殺者のライフルがフランカに命中、フランカは死亡してしまう。
CIA のジョアン・アレンが指揮するチームは、ベルリンである任務を遂行していたが、その最中に襲撃を受け、チームメンバが殺されてしまう。現場に残された証拠からジェイソン・ボーンの指紋が見つかり、「トレッドストーン計画」に関する情報へのアクセス許可や捜査協力を求め、高官ブライアン・コックスと組むことにする。
ボーンは CIA が自分を殺そうとしていると考え、真相を探るべくナポリに飛ぶ。領事館で拘束されるボーンだが、ササッと局員を倒し、ジョアン・アレンとブライアン・コックスが自分を捜査していることを把握する。
ボーンはジョアン・アレンが滞在するホテルを突き止め、なぜ自分を追うのか電話で問う。彼女はベルリンで襲撃を受けた件と、トレッドストーン計画は終了していることを話す。ボーン捜査班に加わっていたジュリア・スタイルズの姿を見つけたボーンは、「彼女とは面識があるから彼女と共に出頭する」と告げる。ボーンは時折よぎる悪夢の中で、「ベルリンで最初の任務をこなした過去」を思い出しつつあった。
ジュリアを指定の駅に呼び出したボーンだが、CIA の追っ手を撒き、ジュリアに「ベルリンでの事件はインドにいた自分には出来ないことだ」「俺がベルリンで最初にやった任務とは何だ」と問い詰める。ジュリアは「最初の任務はジュネーブだったはずだ」と言って聞かず、埒が明かないのでボーンは一人立ち去る。
高官ブライアンの部下で、「トレッドストーン計画」にも携わっていたスタッフの男は、ベルリンの襲撃事件現場を調べ直し、「わざとジェイソン・ボーンの指紋を残すように仕組まれている」と進言する。その話を聞いた高官ブライアンは、スタッフの首を折って殺害した。
ボーンは思い出しつつあった記憶を頼りに、ホテルを調べていた。ロシアの政治運動家ネスキーとその妻を暗殺したのが自分であることを思い出していた。どうやらそれが、「ベルリンでこなした最初の任務」だったようだ。そしてボーンは、高官ブライアンのホテルの部屋に向かう。ブライアンは全てを白状した。ベルリンでの襲撃事件は、自分が不利になる証拠があったため起こしたモノで、ボーンの犯行と見せかけておき、そのままボーンを処分できれば隠蔽できると考えてのことだった。真相を知ったボーンは、録音機と拳銃を置いて立ち去る。ブライアンは銃で自ら命を絶った。
ボーンは自分が暗殺したネスキーの娘を探しに、ロシアに向かう。そこでブライアンと裏で組んでいたロシアのグレツコフが放った暗殺者とカーチェイスになる。暗殺者を倒したボーンはネスキーの娘を見付け、「君の両親は僕が暗殺した」「君の母が父を殺したかのように偽装したのだ」と真相を伝え、謝罪する。
その後、ジョアンはニューヨークで、ボーンからの電話を受け取る。ジョアンは「ブライアンの自白テープ」によって事件の真相が分かって助かったと話すと、ボーンの本名がデビット・ウェッブであり、「CIA に来てくれたらもっと教えてあげる」と伝える。それを聞いたボーンは、「考えておく、君も休んだ方が良い、疲れた顔をしている」と伝えて電話を切るのだった。
ボーンを育てたトレッドストーン計画に関わっていた、高官のオッサンは、裏でロシアの実業家と組んで金を稼いでいた。その悪事がバレそうになったので、ボーンの犯行と見せかけ CIA の別チームの任務を妨害しつつ、ボーンも暗殺してしまおうと思い動いた結果、インドでボーンを仕留められず、結局自白に追いやられたっていうワケ。ボーンの本名が分かるラストには意外な伏線が…。
2007 Bourne Ultimatum ボーン・アルティメイタム
ボーンはフランスでフランカの兄に会い、フランカが亡くなったこと、復讐は果たしたことを告げる。
新聞記者サイモンは、CIA のニールから「トレッドストーン計画」とその発展形である「ブラックブライヤー計画」の資料を入手し、記事を発表。それを新聞で読んだボーンはサイモンと接触するが、サイモンは CIA によって射殺されてしまう。サイモンが残した記録を手がかりに、情報源がスペインにいると推測した。
前作でボーンを追っていたジョアンは、ボーンは危険ではないと報告するが、未だ彼を危険視するデヴィッド・ストラザーンはジョアンを捜査班に加え、情報源であるニールとボーンの処分に当たる。
ボーンはニールの家を見付け潜入するが、ニールは既に逃亡していた。そこに、現在はニールの部下として働いていたジュリア・スタイルズが現れる。ジュリアはストラザーンには嘘の報告をし、ニールの潜伏先をボーンに教える。
二人はニールの潜伏先であるモロッコに飛ぶが、同じくニールの潜伏先を見付けていたストラザーンは暗殺者を派遣。ニールは暗殺者に殺されてしまうが、暗殺者はボーンが倒す。そして暗殺者の名義で「ボーンとジュリアを始末した」とストラザーンにメール報告するが、ストラザーンはその報告が偽装であることを見破る。さらに、ボーンを擁護するジョアンが何か隠しているのではと考えたストラザーンは、ジョアンに監視を付ける。
ニューヨークの CIA 本部。ジョアンはボーンからの電話を受け取る。ジョアンはボーンの本名と生年月日を伝え、「CIA に来てくれたらもっと教えてあげる」と伝える。電話を盗聴していたストラザーンは、外出するジョアンを追跡するが、ボーンは現れない。その間にボーンはストラザーンのオフィスに忍び込んでおり、「ブラックブライヤー計画」の資料を盗み出していたのだった。
さらに、ジョアンが電話で伝えた「ボーンの生年月日」は暗号であり、「トレッドストーン計画」を実施していた研究所の住所であった。ボーンはその暗号に気付き研究所に向かうと、ジョアンと合流してブラックブライヤー計画の極秘資料を渡す。ジョアンはその資料をマスコミにリークした。
ボーンは単身で研究所に向かうと、アルバート・フィニー博士と会い、全ての真相が明らかになる。青年デビット・ウェッブは愛国心に燃える軍人で、自ら望んで「暗殺者ジェイソン・ボーン」に生まれ変わったのだった。ボーンは博士を殺さず逃亡し、ビルから川へ飛び降りようとするが、その瞬間、追ってきたストラザーンの銃がボーンにヒットする。銃に撃たれたボーンはそのまま川に沈んでいった…。
後日。ジュリアはカフェでテレビニュースを見ていた。「ブラックブライヤー計画」が明るみになり、ストラザーンやアルバート博士は逮捕、CIA 長官も更迭される事態となった。ビルから川に飛び込んだボーンの遺体はまだ見つかっていない、という報道を聞いたジュリアは、笑みを浮かべるのだった。
前作ラストのシーンが本作の後半に差し込まれるという、時系列を上手くイジった素晴らしい編集。ココの興奮ヤバかったわ。w
ジュリアとボーンは何か関係があった風な演出だけど、何も明かされず。気になる~w。ボーンは志願して「トレッドストーン計画」、つまり暗殺者育成プログラムに参加していたってことが分かる。
2016 Jason Bourne ジェイソン・ボーン
前作アルティメイタムから見ても9年越し、1作目からすると実に14年越しの第4作。
前作のあと、ボーンは地下格闘技の世界でひっそりと暮らしていた。そこに、CIA のデータベースにクラッキングして新たな情報を掴んだジュリア・スタイルズが現れた。ボーンの父リチャード・ウェッブは「トレッドストーン計画」の立ち上げに関わっており、息子デビット・ウェッブが参加すると分かると、息子を守るためトレッドストーン計画を暴露しようとして暗殺されていたのだった。さらに、CIA はまた新たな計画を開始しようとしており、それを阻止すべく、ジュリアはボーンの元を訪れたのだった。
自分の過去に関わる真相を聞き、さらに CIA の新たな計画を知ったボーンだったが、ジュリアは暗殺者によって殺されてしまう。ジュリアが残したコインロッカーの鍵を受け取ると、ロッカーから調査資料やメモリーカードを見つける。
ボーンはジュリアと関わりのあったクラッカーに頼み、メモリーカードの中を見る。そのメモリーカードには CIA の若手エージェント、アリシア・ヴィキャンデルが仕込んだ追跡プログラムが埋め込まれており、CIA はボーンの所在を突き止める。ボーンに電話をかけたアリシアだが、すぐに CIA 新長官のトミー・リー・ジョーンズが電話を代わってしまう。アリシアは独自にボーンと接触するため、ボーンに追跡プログラムの存在をメールする。
ボーンはその場から上手く逃走でき、その後アリシアと接触する。アリシアによると、トミー・リー・ジョーンズは「ディープドリーム社」が立ち上げる新しい SNS に関わっており、全国民のプライバシーを盗聴できる「アイアンハンド計画」ができつつあるという。アリシアは出世のためにトミーを失脚させたい。ボーンは父を殺した真相を知るトミーに接触したい。ということで利害が一致した二人は、ディープドリーム社の PR が行われるラスベガスに向かった。
ジュリアを殺した暗殺者ヴァンサン・カッセルもまた「トレッドストーン計画」で育てられた暗殺者で、ボーンの告発によって2年に渡る拷問を受けていたため、ボーンに恨みがあった。そんな暗殺者に指示を出していたのはトミー。ディープドリーム社の CEO は新しい SNS の裏には CIA の監視プログラムがあることを暴露しようとしていたため、トミーは暗殺者に、CEO を狙撃するよう命じた。
CEO が登壇を始め、暗殺者が狙撃位置に着いたその時、ボーンが現れ狙撃を阻止。CEO は肩を撃たれるが一命を取り留める。混乱の中、ボーンはトミーと対峙。ボーンの父は組織を裏切ったため、トミーが命じて暗殺されたのだった。ボーンはそんな組織に戻る気はない。銃撃戦となり、ボーンは腹部を撃たれ、トミーは死亡。ボーンを守ったのはアリシアだった。さらに逃亡しようとする暗殺者を見付けてカーチェイスに発展。最後は殴り合いの末、ボーンが勝利する。
後日。アリシアは情報長官と車内で密談をし、その後、ボーンと接触する。ボーンに「CIA に戻って国のために尽くさないか」と打診するが、「考えておく」と答えて立ち去るボーン。アリシアが自車に戻ると、そこには録音機が置かれており、情報長官と交わした会話が記録されていた。「もし、ボーンが復帰に応じなかったら?」「その時は始末するだけです」というアリシアの発言が…。
ボーンと関係があった風のジュリアは最後まで真相が分からぬまま死んじゃう。ボーンを追う暗殺者アセットの経歴が、時系列的に整理付いてんのか微妙なとこ。でもとりあえず、「父は自分をトレッドストーン計画から守るために暗殺された」「その事実を知らず、父をテロリストに殺されたと思ったデビットはトレッドストーン計画に参加してジェイソン・ボーンとなった」ってところが分かれば良いかな。
「エドワード・スノーデン」の名前も劇中に出てくるし、「ディープドリーム」の SNS に CIA が関わってるとかがまんま最近の SNS 事情で、後付けの脚本頑張ったんだなーって感じ。
感想
監督のポール・グリーングラスが大好きな「カメラブレブレアクションシーン」が満載。カット割が多くて疲れる。「トレッドストーン」「ブラックブライヤー」「アイアンハンド」など、厨二心をくすぐりそうなワードが満載。しかしボーンがあまりにも無敵過ぎて、回を重ねるごとにハラハラしなくなっていく。w
スピン・オフ的な位置付けの「ボーン・レガシー」も、機会があったら見とくか。