他人のストレスは伝染する。セカンドハンド・ストレス

自分の近くで誰かがイライラした様子でいると、コッチの気も滅入るあの感覚、セカンドハンド・ストレス (Secondhand Stress) という名前が付いているようだ。

同居人が自分一人のイライラを剥き出しにするタイプだと、一緒に生活するのが本当に苦痛になる。本人には自覚がなく、悪気もなく、生まれてこの方ずっとそうやって生きてきて治せない癖になっているので、本当に迷惑する。それがアスペルガーのような病気や脳の障害でそうなっているにせよ、意図的にコチラをイラつかせようとしているにせよ、他人のストレスというのは自分に伝染してしまうのだ。

科学的なところの詳細は分からないが、実際に見聞きしなくても、「イライラしている人」のそばにいることで嗅覚からも影響を受ける、といった文献も見かけた。ストレスホルモンみたいなのを鼻でも検知するということなのだろうか。「気配」とか、そういうモノもまるっきり非科学的だとバカにはできなくて、現段階で観測しきれていないだけで実際に化学物質的なモノでそういう影響が出ているのかもしれないし、「自分はアレを見ないようにするのだ」という意識が働いているだけでもストレスになる、という風に気持ちにも作用してしまっているのかもしれない。だとすると、やっぱり「見ないようにする」「気にしないようにする」という対策ではダメで、自分の観測範囲から存在そのモノを消して、そういうストレス源に対する意識すら向かないようにしないと改善しないのかもしれない。

大愚和尚さんの動画で「悪を離し、善を為す」という言葉を聞いてから、自分にとって良くないモノ、悪いモノをできるだけ遠ざけることが先決で、そうでないと良いことも中々出来ないなぁ、と実感している。

大事なモノを失ってしまう怖さもあったりするかもしれないけど、ストレス源はすぐに切り離す。そうでないと悪に侵され、大事なモノも大事にできなくなってしまうかもしれない。コッチは何一つ全く悪いことなどしていないのに、どうして自分が逃げて相手を勝たせるようなマネをしないといけないのか、本当に悔しく苦しい決断を迫られるかもしれないが、そうやって先に悪を離すことの方が、結果的には良いのだ。そう信じている。

悪は必ず淘汰される。悪は滅びる。自分が恨みや復讐をぶつけたりしなくとも、悪いモノは誰からも大切になどされず、切り捨てられ、忘れ去られ、消え去って、自滅して行くのだ。時間の経過がそのように解決してくれる。悪いモノを切り離したのだから、自分はそんなモノの動向には関係なく、自分の世界で善行を続けていれば良い。