映画「百円の恋」を観た

悠針れいさんが紹介していたので Amazon Prime Video で視聴。

2014年の映画。新井浩文がボクシングをしている姿を見て、安藤サクラがボクシングを始める話。

なんとなくニートで32歳になってしまった。家庭に多少の問題はあるが母親が資金援助してくれるくらいには余裕がある。特に激的な悲劇や逆境があったワケではない。時間経過により堕落した底辺。

通りすがりのボクシングジムで見かける男。変なヤツだが頑張ってる姿がなんかカッコイイ。成り行きで自分もボクシングを始めてみる。

これもまた成り行きで、その男と同棲が始まるが、すぐに出ていかれてしまう。いっそうボクシングに打ち込む。「頑張ってるヤツ見るのきちぃ」という男の一言をシャドーボクシングで振り払う。

自分なりに全力で練習してきた。ストイックに打ち込んだ。

試合に出る。一発も当たらない。「足を使え」「左を打ち込め」アドバイスどおりに狙って当てられた瞬間、世界がスローモーションになる。

次の瞬間、どうしようもないほどの強力なカウンターで崩れ落ちる。勝てなかった。

「一度くらい勝ちたかった」と男の前で泣き、一緒に飯を食いに行く。


何だこの映画……

その程度だった人間がちょっと頑張ったくらいで、名も無き相手にすら勝てやしない。世界など変えられない。あんなに頑張ったのに、その程度。

そんな現実すぎる現実をガチガチにぶつけられて、どうするか。

頑張ったことに意味はなかったのか。何も変わらなかったのか。

でも、自分自身は変えられた。「頑張ってるヤツきちぃ」と言っていた男も、他人を応援できる人に変わった。自分の周りのちょっとだけは変えられたし、自分や相手を認められるようになった。


そんな話なのかな~、って思った。

エンディング曲に言いたいことを全部歌わせ過ぎていて、それ映画の中で言おうよ、という気分になった。絶妙に邦画向いてないんだな俺。でもそんな自分でもちょっとだけ邦画を見るという変化を加えられた一日だった。