あれ何て言うの?正式名称辞典

実は正式名称を知らないあの物体。「こういう現象って名前付いてるの?」そうした日々の疑問を調べてメモしておくページ。

便宜上、セクションごとに名称のアイウエオ順で並べていますが、どちらかというと逆引きのつもり。ページ内検索で本文の方を探し当ててもらえるように書くようにしています。

現象・効果・法則の名前

イヤーワーム現象

ある音楽が頭からこびりついて離れないこと。ボブ・ディランに由来する俗語として「ディラン効果」といわれることもある。

音位転換 (おんいてんかん)・メタセシス

「エレベータ」を「エベレータ」と言うような、子供によく見られる言い間違いのこと。規則性がみられ、発音しにくい音を似ている発音しやすい音に変えたり、聞き馴染みのある他の単語に言い換えたりしている。

エコーチェンバー効果

閉鎖空間でのコミュニケーションを繰り返すと、特定の信念が増幅強化されること。Twitter の自分のタイムラインでしか見聞きしていない情報なのに、それが世界の共通認識であるかのように勘違いすること。

カリギュラ効果

「やってはいけない」といわれるとかえってやりたくなること。1980年の映画「カリギュラ」が、過激な内容だったため上映禁止になったところ、かえって世間の話題を呼んだことに起因する。

ある自由を制限すると、かえってその自由を強く求める「心理的リアクタンス」と呼ばれる効果の一つ。

コールドリーディング

誰にでも当てはまることを言って「私はあなたを理解している」と思わせる話術。

逆に、誰にでも当てはまることなのに「私のことを言い当てられた!」と思ってしまう気持ちを「バーナム効果<」という。

コリジョンコース現象

見通しの良い道路でも、直交方向から十字路に進入してくるクルマが自車と等速だと、あたかも他車が停まっているように見えてしまい、最期まで相手に気付かないまま交差点に進入して事故を起こしてしまう現象のこと。人間の視覚能力に起因する「誤認」なので、「気を付けて運転する」といった意識だけでは改善できない。道路に目印となるポールを設置するといった対策の他、十字路に進入する前には加減速を繰り返し、徐行して進入するなど工夫が必要。

コンコルドの誤謬・コンコルド効果

ある対象への金銭的・精神的・時間的投資を続けていると損失になることは分かっているのに、それまで投資した分がもったいないと思い、投資を止められない現象。いわゆる「サンクコスト (Sunk Cost・埋没費用)」が惜しいために起こる。

超音速旅客機「コンコルド」が商業的に失敗し、コストが回収できないことが明らかになってきていたのに、それまでの投資を無駄にしたくないという思いからなかなか計画を中止できず、結果的にさらに損失を増やしてしまったことから命名された。

舌先現象・TOT 現象

思い出したいことが「喉まで出かかっているのに思い出せない!」という状態のこと。

ジャネーの法則

大人になると1年 (時の経過) が早く感じる現象のこと。加齢に応じて新しい発見や経験が少なくなるため起こる。哲学者ポール・ジャネー (19世紀・仏) が発案。

シャルパンティエ効果

1kg の綿と 1kg の鉄球とでは、質量は同じでも、体積が小さい鉄球の方がより重く見える現象のこと。

シュリンクフレーション

商品の価格はそのままに内容量が減る経済現象。

ストライサンド効果

ある情報を隠蔽・削除しようとすることで注目を集めてしまい、逆に拡散されてしまう現象のこと。アメリカの女優「バーブラ・ストライサンド」が2003年にネット上に流出した自宅の画像を削除しようと裁判を起こしたことで注目を集めたことに起因する。

問題を解決しようとしたのに、実際は問題を悪化させてしまう「コブラ効果」の一種。デジタルタトゥーと呼ばれ、一度ネット上に流出させた情報は完全な削除が困難。

スプーナリズム・語音転換

なさんんばんわ (スネークマンショー)」のように、特定の音を入れ替える言葉遊びのこと。

戦後のジャズマンの間で流行った「ズージャ語」(芸能業界用語) も同様。

タイポグリセミア (Typoglycemia)

スプーナリズムに似ている。文章中のいくつかの単語で最初と最後の文字以外の順番が入れ替わっても正しく読めてしまう現象。「こんちには みさなん おんげき ですか?」のような文章。

ダニング・クルーガー効果

能力が低い人ほど、自分のことを過大評価すること。優越の錯覚。ソクラテスのいう「無知の知」がないおバカさんの方が、自分のことをより優秀だと勘違いしている。

ツァイガルニク効果

不完全なモノが気になること。「続きは CM の後で…!」はこの効果を狙ったモノ。

ドロステ効果

絵の中にその絵自身が描かれていて、拡大していくとその絵の中にまたその絵があって…。という、再帰的な画像がもたらす効果のこと。

合わせ鏡を覗くと永遠に自分が反復されたり、テレビとビデオカメラを繋いで、テレビに映ったプレビュー映像をビデオカメラで撮影したりすると同様の効果を得られる。

ネーザルサイクル・交代性鼻閉 (こうたいせいびへい)

人の鼻は、自律神経の働きにより片方が軽く詰まって片方が通りやすくなる。健康な人でも発生している生理現象。

右の鼻が詰まっている場合は、左向きに寝て左脇を圧迫すると、右の鼻の詰まりが解消する。

バーダー・マインホフ現象・頻度錯誤

あることを意識すると、それに関する情報を頻繁に目にするようになる、認知バイアスの一種。「自分が高校に入学し制服を着るようになったら、電車内の学生がより目に付くようになった」「妊娠したらベビーカーを押すお母さんが気になるようになった」といった現象。

マイケル・J・フォックスの著書「ラッキーマン」の中では「赤ちゃん効果」と独自に命名してユーモラスに言及されていた。

日本では「カラーバス効果 (Color Bath)」という単語で言及される記事があるが、どうも出典不明らしい。

ベイカーベイカーパラドクス

「舌先現象」に関連する。思い出したい事柄の周辺の情報ばかり出てきて、肝心の対象の情報が出てこない状態のこと。

「その人がパン屋 (baker) をやっていることは思い出せているのに、その人の名前がベイカー (Baker) であることが思い出せない」というジョークが由来。

人名でこの現象が起きやすいのは、人の知識が上位概念と下位概念に位置してネットワーク状に整理されている中で、「個人名」という下位概念は他の概念とあまり結びつかないため。

ベルクマンの法則

同じ種類の恒温動物は、寒い地域に生息するほど体重が重く大型になる、という法則。熱帯に住むマレーグマよりも、ホッキョクグマの方が身体が大きい。1847年、生物学者クリスティアン・ベルクマン (独) が発表。

モンデグリーン

平たくいうと「空耳」。ハッキリ聞こえない・聞き馴染みのない歌詞を別の言葉と聞き間違えてしまうこと。

面白い言葉の誤用・似たような言葉と間違えることは「マラプロピズム」ともいう。

物の正式名称

サインポール

床屋で回っている赤・白・青のポール。

中世イギリスなどでは、外科医が理容師を兼ねており、動脈の赤・静脈の青・白衣の白をモチーフにしたという説がある。他の説では、「当初は赤と白だけだったが、アメリカで星条旗の3色である青色が付け加えられた」説もある。

ファイアーホールド

トイレットペーパーの先端を三角に折ること。

アメリカの消防士が緊急時にも迅速に利用できるように始めた説があるが、ガセとの説も見られる。ホテルで清掃完了の目印にしたとの説もある。一般人がやると洗う前の手で折り込むことになり、不衛生であり、かえってマナー違反のように感じる。

ビンディ

インド人の額に付いている点。ヒンドゥー教徒の内、既婚女性が付ける装飾だが、最近はファッション的な利用も多いとか。