どっちがどっち?
- 「カフェオレ」と「カフェラッテ」
- 「沖縄そば」と「ソーキそば」
- 「Disc」と「Disk」
- 「クッキー」と「ビスケット」
- 「預金」と「貯金」
- 「利子」と「利息」
- 「重傷」と「重体」、「全治」と「完治」
- 「ソーセージ」と「ウィンナー」、「パスタ」と「スパゲティ」
- 「サラミ」と「カルパス」
- 「脂」と「油」
- 「才」と「歳」、「年令」と「年齢」
- 「ファスナー」と「ジッパー」と「チャック」
- 「蝶」(チョウ) と「蛾」(ガ)、「鷹」(タカ) と「鷲」(ワシ)
普段の生活の中で、「似たような言葉があるけど、それとこれの違いは何…?」という経験をしたことは少なからずあるであろう。
そんなときに役立つかもしれない、管理人 Neo が出会った「どっちがどっち?」をまとめてみた。似た言葉の意味をちゃんと知っておいて、正しく分かりやすい言葉を使えるようになっておきたい。
「カフェオレ」と「カフェラッテ」
コーヒーが好きな Neo だが、イマイチ「カフェオレ」と「カフェラッテ」の違いが分からなかったので調べてみた。
これによると、日本では
- 濃い目のコーヒーと熱いミルクを別々に用意し、同時にカップに注いだものが「カフェオレ」(フランス語)
- エスプレッソにミルクを入れたものが「カフェラッテ」(イタリア語)
と呼ぶようだ。また、カフェラッテは、
- 単にコーヒーとミルクを混ぜたイタリア式
- 泡立てたミルク (スチームミルク) を用いたアメリカ式
の2種類がある。
泡立てたミルクといえば「カプチーノ」もだが、カプチーノは「コーヒー + ミルク + 泡立てたミルク」という形が多く、「コーヒー + 泡立てたミルク」のカフェラッテとは区別されるようだ。
「沖縄そば」と「ソーキそば」
修学旅行で沖縄に行ったとき、国際通りにある「なかや」というお店で食べたソーキそばがとてもおいしかったのだが、写真を見ても沖縄そばとの違いが分からなかった。
- 骨つきでない肉がトッピングされているものは「沖縄そば」
- 骨つき肉やソーキ (豚のあばら肉) がトッピングされているものは「ソーキそば」
「沖縄そば」にソーキ肉がトッピングされているものが「ソーキそば」というのが一般的なようだ。
「Disc」と「Disk」
どっちかがスペルミスなのかと思ってたら…
Apple - disc と disk の違い(リンク切れ)
によると、
- 光学メディアは「Disc」
- 磁気媒体は「Disk」
という違いのようだ。
- Disc - 光学メディア
-
- CD (Compact Disc)
- DVD (Digital Video Disc や Digital Versatile Disc)
- ブルーレイ (Blu-ray Disc)
などなど…。
- Disk - 磁気媒体
-
- フロッピーディスク (Floppy Disk)
- ハードディスク (Hard Disk Drive)
などなど…。
円盤全般が「Disk」、音楽用途に限って「Disc」という説もあるが、「DVD」の名称を考えたとき、映像が含まれているのに「Disc」ではおかしいので、正しい説とは思えない。
また、イギリスでは「Disc」の方が好まれ、アメリカでは「Disk」の方が好まれるという違いもあるようだ。
「クッキー」と「ビスケット」
基本的に同じもののようだ。
- アメリカ英語だと「クッキー」
- イギリス英語だと「ビスケット」
日本では、ビスケット協会というところが2つを定義して区別していて、糖分や脂肪分の合計が 40% 以上のものを「クッキー」としているようだ。ただ、これは「自主ルール」とのことなので、実際はどっちも同じだといえる。
「預金」と「貯金」
どっちでもいい気がしていたが、明確な区別があった。
- 銀行に預けると「預金」
- 郵便局に預けると「貯金」
「利子」と「利息」
何となくアコムとかレイクとかいう名前が連想される…w。借りる側から見るか、貸した側から見るかによって、呼び方が違うということだ。
- 借りた側から見ると「利子」
- 貸した側から見ると「利息」
「重傷」と「重体」、「全治」と「完治」
病気や怪我関係の言葉を2つ一気に紹介する。まずは「重傷」と「重体」から。
何となく「重体」の方が重いのかな、という考えが合っていた。
- 生死に関わらない怪我は「重傷」
- 生死に関わるほどの怪我は「重体」
その他、似たような言葉を大まかにまとめると以下のようになる。
- 「重傷」と比べ、入院が必要ない程度は「軽傷」
- 怪我ではなく病気の場合は、「軽症」「重症」
それぞれの定義が微妙で、ものによっては「何日以上入院すると重症」というような定義があると説明されていたりする。
次に「全治」と「完治」。
- 「全治」は医師の治療が必要な期間のこと
- 「完治」は、全て元の状態に戻ったこと
つまり、退院できたというのは「全治」で、全ての怪我や病気が元どおり治ったのは「完治」ということ。
「ソーセージ」と「ウィンナー」、「パスタ」と「スパゲティ」
今回は、片方の言葉がもう片方を含む総称、という例を2つ紹介する。まずは「ソーセージ」と「ウィンナー」から。
僕個人は、どうもソーセージの油が合わなくて、あんまり好んで食べなかったりする。
- ハム、ソーセージ、ベーコン、といった、食肉加工の種類がある。
- 「ウィンナー」は「ウインナーソーセージ」が正しい名前で、「ソーセージ」の種類の1つ。
つまり、「ソーセージ」の中の「ウィンナー」ということ。
次に「パスタ」と「スパゲティ」の違い。
- イタリア料理で使われる、小麦を加工した食品全般が「パスタ」
- そのパスタの種類の一つで、紐のように細長いものを「スパゲティ」
というようだ。これも、「パスタ」の中の「スパゲティ」ということ。マカロニなども、「パスタ」の種類の一つである。
「サラミ」と「カルパス」
お酒は飲まないのに、チーズとかサラミとか「クラッツ」とか、おつまみ系が大好きw。
- ドライソーセージの一種が「サラミ」: サラミスが発祥の地。
- セミドライソーセージの一種が「カルパス」: 豚肉や牛肉に黒コショウを加えて乾燥しボイルしたもの。
…イマイチ違いが分からん…。
- 参考 :
ハム・ソーセージ Q&A(リンク切れ)
「脂」と「油」
漢字をよく見れば違いが分かる。常温で固体か液体かの違い。
- 固体状のものが「脂」
- 液体状のものが「油」
「才」と「歳」、「年令」と「年齢」
今回は2つを同時に紹介する。
「才」と「歳」は、漢字の持つ本来の意味からいうと、「歳」の方が正しいといえる。「才」の方は、意味は違うが、音読みが同じなので「歳」の略字として使われるようになり、一般に広まっている。
「年令」と「年齢」も同じく、「年令」は「年齢」の簡単な書き方として使われ始め、一般に定着したというもの。
このような「漢字表記のゆれ」は他にも多くある。
「ファスナー」と「ジッパー」と「チャック」
今回は似たような言葉が3つある。
- ファスナー : 英国式名称で一般名詞。正式には「スライドファスナー」といい、1891年ホイットコム・ジャドソンという人が考案。
- ジッパー : 米国式名称で一般名詞。ファスナーを閉めるときの「シューッ」という擬音の「Zip」が元で、「Zip Fastener」ともいう。1921年、靴にファスナーを採用したメーカーが命名。
- チャック : 巾着 (きんちゃく) をもじった日本の一般名詞。1927年日本の尾道でファスナーを作り始めた人が「チャック」と商標をつけたことから。
「チャック」って和製英語だったのね。元を辿っていくと、最初に呼ばれたのは「ファスナー」だったようだ。
「蝶」(チョウ) と「蛾」(ガ)、「鷹」(タカ) と「鷲」(ワシ)
似たような生物について2つ紹介。まずは「蝶」と「蛾」から。
「蝶」と「蛾」は、結論をいうと、どちらも「鱗翅目」で区別はできない。しかし、日本に生息するものに関しては、以下のページで見分け方が紹介されている。
「鷹」と「鷲」も同じ「タカ目タカ科」で、比較的大きなものを「鷲」、中型から小型を「鷹」と、漠然と別けているだけのようだ。